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「これ、経費で落としといて」と私的な領収書を渡す社員。だが、上司にバレ悲惨な目にあった話【短編小説】

これ経費で落としといてと私的な領収書を渡す社員だが上司にバレ悲惨な目にあった話短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

経理を見下す社員の理不尽な要求

私は都内の中小企業で経理事務として働いています。静かな職場なのですが、ある一人の男性社員の存在が、私の最大のストレス源でした。

彼は営業部のエースを自称していますが、実態は横柄な態度で有名なトラブルメーカー。特に事務職の私たちを見下しており、経費精算のたびに一悶着起きるのが常でした。

ある月の締め日が迫った夕方のことです。「これ、経費で落としといて」と、彼が私のデスクに一枚の領収書を放り投げました。

確認すると、高級焼肉店のレシートで、金額は5万円。

「日付が土曜日の夜ですし、人数も2名ですよね?事前に接待の申請も出ていませんが、どこの取引先ですか?」と私が尋ねると、彼はあからさまに舌打ちをしました。

「急な接待だったんだよ!細かいこと言わずに処理しろよ。これだから融通が利かない女は困るんだよ」

「しかし、規定ですので…」

「お前さ、誰の稼ぎで給料もらってると思ってんの?俺たちが稼いだ金だろ?」

大きな声で怒鳴られ、フロア中の視線が集まります。私が悔しさで唇を噛み、言い返そうとしたその時です。

上司の一言で顔面蒼白

「ずいぶんと威勢がいいな」

背後から低い声が響きました。現れたのは、普段は無口で強面な部長でした。彼は社内でも一番厳格で、不正を許さないことで有名な人です。

男性社員は一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに媚びるような笑みを浮かべました。

「いえ部長、彼女が正当な経費を処理してくれなくて困っていたんです。営業も楽じゃありませんよ」

部長は無言で私の手元から領収書を取り上げ、じっと見つめました。そして、冷ややかな視線を彼に向けたのです。

「先週の土曜だよな?俺も偶然、妻とその店に行ってたんだよ」

その言葉に、彼の顔色がサーッと青ざめました。

「お前、若い女性と二人で楽しそうに食事していただろう。あれが取引先か?ずいぶん親密そうに見えたが」

フロアが静まり返りました。言い逃れできない状況に、彼はガタガタと震え出し、先ほどまでの威勢は見る影もありません。

「い、いえ、あれは…その…」

「経理を怒鳴りつける前に、自分の行いを正すべきじゃないのか。全部調べるぞ」

結局、過去の経費もすべて再調査されることになり、彼が私的な飲み食いやデート代を会社の金で賄っていたことがすべて露見しました。

当然ながら厳しい処分が下され、彼は地方の倉庫管理部門へ異動となりました。

正しいことをしていれば、誰かが見てくれている。そして、不正は必ず暴かれるのだとスカッとした出来事でした。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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