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「生理?この繁忙期に?」と嫌味な上司。だが、女性の先輩の一言に、上司の態度が一変したワケ【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
繁忙期の上司の嫌味
私の職場は12月になると、殺気立つほど忙しくなります。
そんなタイミングに限って、重い生理が重なってしまいました。
薬を飲んでも冷や汗が止まらず、椅子に座っているだけで精一杯。
このままではミスをして迷惑をかけてしまうと思い、早退を申し出る決心をしました。
恐る恐る上司のデスクへ行き、小声で伝えます。
「すみません、体調が悪くて……生理痛がひどいので、早退させていただけないでしょうか」
すると、パソコン画面から目を離さずに上司は言い放ちました。
「はあ?生理?この繁忙期に?体調管理も仕事のうちだよ。みんな残業してるのに、空気読んでくれないかな」
フロアに響くような大きな声でした。
恥ずかしさと情けなさで、私は言葉を失いました。
周りの視線が痛く感じられ、涙がこぼれそうになったその時です。
女性の先輩の一言
「部長、今の発言、コンプライアンス的にアウトですよ」
凛とした声が響きました。
チームのエースである女性の先輩です。
彼女は書類の束をトン、と机に置くと、笑顔ですが目は笑っていない表情で上司に詰め寄りました。
「体調不良の部下を無理に働かせて、もし倒れたら責任がとれるんですか?それに、生理という不可抗力なことに対して嫌味を言うのは、完全にセクハラ兼パワハラです」
上司が何か言おうとするのを遮り、先輩はトドメの一言を放ちました。
「今すぐ彼女を帰らせるのと、明日私が人事部に報告しにいくのどっちがいいですか?」
「人事への報告」という言葉に、保身第一の上司は顔面蒼白。
「……わかった、すぐ帰りなさい。お大事に」と、手のひらを返したように私を帰宅させてくれました。
その後、上司は先輩に頭が上がらなくなったそうです。
あの時、震える私を守ってくれた先輩の背中の頼もしさは、一生忘れません。
私もいつか、後輩を守れるような強い先輩になりたいと心から思いました。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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