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「問題ないでしょ」コンビニのゴミ箱に、家庭ゴミを捨てた男。だが、店長のある対応に顔面蒼白【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
「ガム買ったんだから客だろ」家庭ゴミを持ち込む迷惑男
私がアルバイトをしているコンビニでは、家庭ゴミの持ち込みが禁止されています。
しかし、警告の張り紙を無視してゴミを捨てていく人が後を絶ちません。
中でも一番タチが悪かったのが、近所に住むスーツ姿の男性でした。
ある朝の通勤ラッシュ時、その男性はパンパンに膨らんだ45リットルのゴミ袋を両手に下げて入店してきました。
そして、迷わず店内のゴミ箱に無理やりねじ込み始めたのです。
「お客様、困ります! 家庭ゴミの持ち込みはお断りしているんです!」
私が慌てて止めに入ると、彼は不機嫌そうに舌打ちをしました。
そして、レジで100円のガムを放り投げるように購入し、こう言いました。
「あ?問題ないでしょ。俺は買い物したぞ。客がゴミを捨てて何が悪いんだよ。ケチケチするな」
「ですが、その量はさすがに……」
「うるさいな! もう捨てちまったんだからしょうがないだろ!」
彼は「回収するのは店の仕事だろ」と言わんばかりの態度で、そのまま立ち去ろうとしました。
その時です。バックヤードから店長が出てきて、男性の前に立ちはだかりました。
「これ、警察に届けますね」ゴミ袋から出た決定的証拠
「お客様、少々お待ちください」
店長は静かな怒りをたたえつつ、男性がねじ込んだゴミ袋をゴミ箱から引きずり出しました。
「当店のゴミ箱は、お客様が店内で出されたゴミのためのものです。中身を確認させていただきますね」
「はあ? 勝手に見るなよ! プライバシーの侵害だぞ!」
騒ぐ男性を無視して、店長は袋の口を開けました。
すると、生ゴミや缶ビールの山と一緒に、数枚の郵便物が混ざっているのが見えました。
店長はそれを拾い上げ、ニッコリと笑って読み上げました。
「おや……公共料金の督促状ですね。えーと、ご住所は〇〇区の……お名前は〇〇様。これは間違いなく、お客様ご本人のものですね?」
その瞬間、男性の顔からサーッと血の気が引いていきました。
「不法投棄は立派な犯罪です。ご住所もお名前もバッチリ証拠として残っていますが……このまま警察に通報してもよろしいですか? それとも、今すぐご自宅にお持ち帰りになりますか?」
「も、持ち帰ります!!」
男性はひったくるようにゴミ袋と督促状を奪い取ると、逃げるように店を出て行きました。
自分の個人情報ごとゴミを捨ててしまうなんて、詰めが甘すぎますよね。
それ以来、彼がゴミ袋を持って来店することはなくなりました。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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