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「誕生日来週だよね?」誕生日当日に届いた彼からのLINE。続く一文で別れを決意したワケ【短編小説】

誕生日来週だよね誕生日当日に届いた彼からのLINE続く一文で別れを決意したワケ短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

彼が忘れていた私の誕生日

窓の外では冷たい雨が降っていました。私は一人、コンビニで買った小さなショートケーキをフォークでつつきながら、スマホの画面をぼんやりと見つめていました。

今日は、私の誕生日です。 付き合って3年になる彼からは、まだ何も連絡がありません。

「今月は激務だから」と言われていたので、デートの約束はしていません。「仕事だから仕方ない」と自分に言い聞かせていたものの、さすがに当日電話一本ないのは寂しいものです。

日付が変わるまであと1時間。冷めたコーヒーを飲み干したとき、ふいにスマホが震えました。彼からのLINEです。私は慌てて画面を開きました。

『お疲れ!今仕事終わったわー』

『お疲れ様!遅くまで大変だったね』

すぐさま既読がつきます。私は少しドキドキしながら、彼がお祝いの言葉をくれるのを待っていました。しかし、送られてきたのは私の期待を裏切る言葉でした。

『そういえば、誕生日って来週だよね?』

心臓がドクリと嫌な音を立てました。 今日だよ、と打ち込みかけた指が止まります。3年も付き合っていて、日付すら覚えていないのでしょうか。

彼の中では、私の誕生日は「来週」という認識になっているようです。

悲しさがこみ上げ、訂正の返信をしようとしたその時、彼から立て続けにメッセージが届きました。その内容は、明らかに「私宛て」ではありませんでした。

誤送信で自滅した彼

『来週の金曜、〇〇ちゃんの好きなイタリアン予約したから!』

……誰? 私の名前ではありません。それに私はトマトアレルギーで、イタリアンは避けていることを彼も知っているはずです。

彼は浮気相手に送るはずのメッセージを誤って私に送信したのです。私には仕事を理由に会わないのに、来週浮気相手と行くレストランを予約していたのです。

悲しみよりも先に、スーッと心が冷えていくのを感じました。私は震える指で、最後のメッセージを打ち込みました。

『私の誕生日は今日だし、送る相手間違えてるよ』

『イタリアン、楽しんできてね。さようなら』

送信ボタンを押すと同時に、彼から鬼のような着信が入りましたが、すべて無視してブロックしました。 不思議と涙は出ません。むしろ、大切にしてくれない関係を断ち切るきっかけをくれた彼に、感謝したいくらいでした。

私は残りのケーキを一口で食べると、「おめでとう、私」と小さく呟いて、新しい一年を歩き始めることにしました。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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