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「お前一発芸やれ!」忘年会でパワハラする上司。だが、私のある一言に上司が酔いから覚めた話【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
暴走する上司
12月、会社の忘年会シーズン。普段は真面目な上司も、お酒が入ると「王様」に変貌するのが悩みの種です。この日も開始早々、彼の独壇場でした。
「おい、グラス空いてるぞ!」
「女子ならもっと気利かせろ!」
昭和全開の説教に、若手社員は苦笑い。私も気配を消してサラダを取り分けていましたが、運悪く目が合ってしまいました。
「おい、そこのお前! つまらなそうな顔しやがって。盛り上げろ! 一発芸やれ!」
個室に響く怒声に場が凍りつきます。「一発芸」なんて準備もしていないし、完全なパワハラです。同僚が止めようとしても、「最近の若いのはユーモアがねぇ!」とヒートアップするばかり。
私は覚悟を決め、ニッコリ微笑んで上司に歩み寄りました。そして、自分のスマホ画面を彼の目の前に突きつけたのです。
凍りついた笑顔
「課長、一発芸の代わりに面白いものをお見せします」
「あぁ? なんだこれ」
「実はさっきから、課長の奥様とビデオ通話が繋がったままなんです。『一発芸やれ!』という迫力あるお姿も、バッチリ配信されていましたよ」
その一言で、上司の赤ら顔が一瞬で土気色に。酔いは完全に醒めたようです。画面からは奥様の「あなた、帰ったらお話がありますからね」という冷え切った声が漏れてきました。
「奥様が『夫が部下に迷惑をかけていないか心配』と仰るので、ありのままをお伝えしました。……通話、代わりますか?」
上司は「すまん……」と震えながら小さくなりました。その後、二次会の強制もなく解散。翌日から上司は借りてきた猫のように大人しくなり、職場は平和です。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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