Share
「この企画、私が考えた」と手柄を横取りする上司。だが、私がある事実を告げると顔面蒼白に【短編小説】
INDEX

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
手柄泥棒の上司
私は中堅広告代理店で働いています。
仕事は充実していますが、唯一の悩みが直属の上司。彼は部下の成果を横取りし、手柄は自分のもの、失敗は部下の責任にする最低な人物でした。
ある日、私は社運を賭けたコンペのため、寝る間も惜しんで渾身の企画書を作成しました。念のため上司にデータを共有しましたが、これが間違いでした。
迎えた役員プレゼン当日、信じられない光景が。
なんと上司が、私の作った資料をそのまま使い、自分の案として発表し始めたのです。
「この画期的な企画は、私が長年温めてきた自信作です」
流暢に嘘をつく上司。役員たちは絶賛し、上司は私に勝ち誇った笑みを向けてきました。
社長が質問します。
「素晴らしい。で、肝心の『株式会社〇〇』との連携だが、先方の反応は?」
上司は即答しました。
「はい! 担当部長と何度も打ち合わせし、既に内諾を得ています!」
その瞬間、私は手を挙げました。
上司に放った、衝撃の一言
「部長、少々よろしいでしょうか」
上司は「部下の分際で」と睨みつけましたが、私は構わず役員全員に聞こえるよう言いました。
「部長が『内諾を得た』とおっしゃる『株式会社〇〇』ですが……その会社、実在しませんよ」
会議室が静まり返りました。
「……は?」と凍りつく上司。
私は続けました。
「その社名は、レイアウト確認用に私が仮置きした架空の名前です。まだ正式なリストを作る前のドラフト版でしたので」
つまり上司は、中身も確認せずデータを盗み、「架空の会社と打ち合わせした」と嘘をついたことが露呈したのです。
「き、君は何を……」と狼狽える上司に、社長は氷のような視線を向けました。
「架空の会社とどうやって打ち合わせをしたんだ? 説明してもらおうか」
その後、会議室が修羅場と化したのは言うまでもありません。上司は左遷され、私は正式なリーダーとして充実した毎日を送っています。人の成果を盗めば、いつか必ず破滅するのです。
******************
心に響くストーリーをもっと読みたい方
【他のおすすめ短編小説を見る】
******************
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
日常の「モヤモヤ」「スカッと」「ゾッと」
体験を教えてください!
\ 体験談の応募フォーム /
※体験談をもとにGLAM編集部で再構成(個人が特定されない形でフィクション化)し、記事化させていただきます。
友だち登録&アンケート回答で「Amazonギフトカード」など好きな商品を選べるギフトを毎月抽選で5名様にプレゼント!
\ 今すぐ応募する /
Feature
特集記事

