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「昔は痩せていたのにな…」と嫌味な夫。だが、私がある写真を見せると、態度が一変。実は【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
夫の嫌味
結婚して10年、夫婦仲はそれなりに良好ですが、夫には一つだけ困った癖があります。
それは、私の体型について事あるごとに口出ししてくること。
「幸せ太り」と言えば聞こえはいいですが、やはり女性として体型のことを指摘されるのは良い気がしません。
ある週末の夜、テレビを見ながらお菓子をつまんでいたときのことです。
夫が私の二の腕をプニプニとつまみながら、ため息交じりに言いました。
「お前さ、出会った頃はもっとシュッとしてたよな。昔は痩せていて可愛かったのになぁ…」
カチンときましたが、私は怒りませんでした。
いつかこんなことを言われるだろうと予想して、とっておきの「切り札」を用意していたからです。
私はニッコリと微笑んで言いました。
「あら、懐かしいわね。そんなに昔の私が好きなら、これを見てみる?」
見せた昔の写真
私はスマホを取り出し、クラウドに保存してあった一枚の画像を夫に見せました。
それは私たちが付き合い始めたばかりの頃、二人で海に行った時のツーショット写真です。
画面を見た夫は目を輝かせました。
「うわ!これだよこれ!お前、足も細いしウエストもくびれてる!この頃は本当に自慢の彼女だったな~」 嬉々として語る夫。
しかし、私は冷静に画面を指さし、もう一人の人物に注目させました。
「私のことはよく分かったわ。で、その横にいる男性、誰だか分かる?」
夫は「え?」と言いながら画面を凝視しました。 そこには、今よりも15キロほど痩せてガリガリで、当時流行っていたとはいえ、今見るとあまりに恥ずかしい派手なアクセサリーをジャラジャラとつけ、謎の長髪姿でキメ顔をしている夫が写っていたのです。
「うわっ!なんだこれ!?」 夫は思わず叫びました。
「私だけが変わったわけじゃないのよ。あなただって、この頃の『尖ったファッション』と『今の貫禄あるお腹』、どっちが素敵かしら?」
私が意地悪く聞くと、夫は自分の突き出たお腹と、写真の痛々しい自分を見比べ、バツが悪そうに頭をかきました。
「……ごめん。お互い様だったな。今の君の方が、その、包容力があっていいよ」
それ以来、夫が私の体型について嫌味を言うことは一切なくなりました。
過去の栄光にすがるのもいいですが、一緒に年を重ねて変化していく今の姿も、愛おしく思える夫婦でいたいものですね。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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