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「財布忘れた」と毎回たかるママ友。後日、私が未回収のリストを見せた結果、ママ友の態度が一変【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
「また財布忘れちゃった!」会計時だけ記憶喪失になるママ友
私のママ友グループの中に、一人だけ困った人がいました。
明るくて話しやすい人なのですが、会計の時になると必ずこう言うのです。
「やだ! バッグ変えたから財布忘れたわ! ごめん、ここ立て替えておいてくれない?」
最初は「うっかりすることもあるよね」と快く貸していましたが、それが二度、三度と続きました。
「次は払うね」「今度お礼するから」
と言いつつ、彼女から具体的にお金が返ってきたことは一度もありません。
ランチ代やカフェ代、一回は千円程度でも、積み重なれば大きな額になります。
私はモヤモヤを募らせていました。
ある日のランチ会でのこと。
レジに向かうと、やはり彼女は「あ、嘘! また財布忘れちゃった!」と演技たっぷりに言いました。
そして、
「〇〇さん(私)とは持ちつ持たれつだもんね~。次は私が奢るから!」
と、まるで私も彼女に奢られているような嘘までつき始めたのです。
これには私もカチンときました。
周囲のママ友たちも苦笑いしています。
私は笑顔を作り、バッグから一冊のノートを取り出しました。
「全部書いてあるけど?」詳細な記録にママ友が顔面蒼白
「そうだね。持ちつ持たれつは大事だよね。だから私、忘れないように全部記録してるんだ」
私はノートを開き、彼女に見せました。
そこには
『4月5日 パスタランチ 1,280円』『4月12日 コンビニ 450円』『4月20日 ケーキセット 980円』
……と、日時と店名、金額が事細かに記された「未回収リスト」がズラリ。
「合計で1万5千円ちょっとになります。スマホの送金アプリでも返せるけど、今どうする?」
具体的な数字と証拠を突きつけられた彼女は、顔面蒼白。
言い逃れできないと悟ったのか、急に挙動不審になり、
「あ、あれ? 今見たら、バッグの奥底にお金入ってたわ……変ねえ」
と、苦しい言い訳をしながら、その場でお財布を取り出し(持っていたのです!)、全額を支払ってくれました。
それ以来、彼女が私の前で財布を忘れることはピタリとなくなりました。
きっちりと清算できたのは良かったですが、お金のルーズさは信用の失墜に繋がるのだと、改めて実感した出来事でした。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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