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「奢ってくれるんでしょ?」と勝手に高級ワインを開けたママ友。会計時にある事実を知り絶句【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
図々しいママ友
私の娘が通う幼稚園には、いわゆる「キラキラ系」のママ友がいます。
ブランド品が大好きで、SNSにはいつもホテルのアフタヌーンティーや高級ランチの写真をアップしているような華やかな人です。
ある日、私が久しぶりにパートを再開し、初めてのお給料が出た時のこと。
彼女との会話の流れで、うっかり「じゃあ、今度ランチでもご馳走するよ」と言ってしまったのがすべての始まりでした。
約束の日、私たちは地元でも評判の素敵なイタリアンレストランに行きました。
私が予約していたのは、前菜とメイン、デザートがついた3,000円のランチコース。主婦のランチとしては少し贅沢ですが、初任給のお祝いにはぴったりだと思っていたのです。
席に着き、コースが始まろうとしたその時です。
彼女がテーブルに置かれたドリンクメニューを手に取り、目を輝かせました。
「ねえ、せっかくのお祝いなんだから、パーッと飲まない? 奢ってくれるんでしょ?」 私が返事をする間もなく、彼女は店員さんを呼び止め、メニューの一番上にあるヴィンテージワインのボトルを指さしました。 「これ、開けてください。すぐ飲むので」
「えっ、ボトル? 昼から?」と私が焦って止めようとすると、彼女は「いいじゃない、ケチケチしないでよ。稼いでるんでしょ?」と笑い飛ばし、勝手にコルクを抜かせてしまったのです。
結局、私は車だったのでお水。彼女は一人でその高級ワインを上機嫌で空けてしまいました。
そして、恐怖のお会計の時間がやってきました。 伝票を持ってきた店員さんの表情が少し強張っているように見えました。
まさかの金額
提示された金額を見て、私も絶句しました。
ランチ代は二人で6,000円。しかし、ワイン代はその10倍以上だったのです。
彼女は優雅にメイクを直しながら、「あー美味しかった! ごちそうさま!」と店を出ようとしました。
私は深呼吸をして、店員さんに笑顔でこう告げました。
「すみません。お会計を分けていただけますか? こちらのランチコース2名分は私が払います。でも、こちらのワインは私は一滴も飲んでいませんし、注文もしていませんので、あちらの方にお願いします」
その瞬間、彼女の動きがピタリと止まりました。
「え? 奢ってくれるって言ったじゃない!」と抗議する彼女に、私は冷静に事実を伝えました。
「私は『ランチをご馳走する』とは言ったけど、『数十万円のワインを奢る』とは一言も言ってないわよ」
店員さんも事情を察してくれたのか、素早く伝票を書き換えてくれました。
真っ青な顔で震える手でカードを取り出す彼女を見て、少し可哀想にもなりましたが、それ以来、彼女からランチに誘われることはなくなりました。親しき仲にも礼儀あり、ですよね。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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