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「休みでも仕事のLINEは見ろよ」と注意する部長。だが、私がある質問をすると青ざめたワケ【短編小説】
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休日に連絡してくる上司
月曜日の朝、いつものようにデスクでメールチェックをしていると、ドカドカと足音を立てて部長が近づいてきました。
「おい、ちょっと。週末のLINE、なんで既読無視したんだ?」
フロア中に響き渡るような大声です。
周りの同僚たちが、気まずそうに視線をパソコンの画面に固定するのが分かりました。
部長は私の目の前に自身のスマホを突き出してきました。
画面には、土曜の深夜から日曜の朝にかけての一方的な通知が残っています。
部長:例のプレゼン資料だけど、構成を変えたほうがいいな。(土曜 23:14)
部長:おーい、寝てるのか? 既読つかないけど。(土曜 23:45)
部長:週明け朝イチで修正頼むわ。無視するなよ。(日曜 08:30)
これを見せつけられ、私は小さくため息をつきました。
「部長、すみません。休日は通知をオフにしてリフレッシュすることに決めているんです」
「言い訳はいいんだよ。今の時代、スマホくらい肌身離さず持ってるだろ? 休みでも仕事のLINEは見ろよ。それが社会人としての常識だぞ」
部長の顔は真っ赤です。月曜に確認すれば十分間に合う内容なのに、「常に繋がっていろ」というのが彼の持論なのです。
「着信音を聞くだけで動悸がするんです…」と言いたいところですが、ここで感情的になっても負けです。私は冷静さを保ち、ニッコリと笑って、ある質問を投げかけました。
ある質問をした結果
「承知いたしました、部長。業務命令として、今後は休日も常にLINEを監視し、即座に返信するように徹底しますね」
私は一呼吸置き、少し大きめの声ではっきりと続けました。
「ところで確認なのですが、その際の『スマホ待機時間』と『返信にかかる時間』は、すべて休日出勤として申請してもよろしいでしょうか?」
「は…?」 部長がポカンと口を開けました。私は畳みかけます。
「実は先月分、ログを確認したら土日だけで頻繁に連絡が来ていて、待機時間や対応時間を合計すると、ものすごい時間になるんです。これ、遡って残業代として請求できますよね? 労基署の指導が入ったばかりですし、サービス残業は会社として一番マズイですよね?」
その瞬間、部長の顔からサーッと血の気が引いていくのが分かりました。
我が社は労働環境の改善に力を入れており、「隠れ残業」の撲滅に会社全体がピリピリしていたのです。
もし私がこのLINEの履歴を証拠に人事に報告すれば、部長の管理能力が問われるのは明白でした。
「い、いや…そこまでは言ってない…ただ、気にかけてほしいという心構えの話で…」
「えっ? でもさっき『見ろ』とおっしゃいましたよね? 仕事ならお給料が発生しないと違法になっちゃいますから、きっちり申請しますね! 過去の分もまとめて!」
「待て待て待て! 申請はしなくていい! 今後は急用以外、見なくていいから! いや、むしろ見るな!」
慌てて前言撤回する部長を見て、私は心の中でガッツポーズをしました。
それ以来、私のスマホに週末の通知が鳴ることはピタリと止まりました。
やっぱり、自分の時間は自分で守らないといけませんよね。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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