Share
「キャンプ場で騒いで何が悪い」と深夜に音楽を流す大学生が、管理人のある一言で態度を一変!【短編小説】

星空が台無しの重低音
先日、久しぶりの連休を利用して、夫と二人で山奥のキャンプ場へ行きました。
そこは「星空が綺麗で静かな場所」として評判のサイトで、私たちは焚き火を見ながらゆっくりお酒を飲むのを楽しみにしていました。
夕食を終え、あたりが暗闇と静寂に包まれ始めた頃です。
一台の大きな車が、私たちの隣に来ました。降りてきたのは、大学生くらいの男性4人組。
彼らは到着するなり、彼らは大型のスピーカーを取り出し、ズンズンと響くダンスミュージックを流し始めたのです。さらにはお酒が回ったのか、「ウェイ!」「一気、一気!」とコールまで始まる始末。
せっかくの虫の声も川のせせらぎも、すべて彼らの騒音にかき消されてしまいました。
時計の針は23時を回り、キャンプ場の消灯時間を過ぎても宴は終わりません。周りのキャンパーたちも迷惑そうにテントから顔を出していますが、怖くて誰も注意できない様子。
管理棟に電話しようか迷っていたその時、懐中電灯を持った管理人の男性が、彼らのテントへ歩み寄っていくのが見えました。
逆ギレする若者に管理人がポツリ
「お客さん、もう消灯時間を過ぎています。音楽を止めて静かにしてください」
管理人が穏やかに注意しました。しかし、若者の一人が立ち上がり、信じられない言葉を吐き捨てたのです。
「あぁ?せっかく楽しく飲んでんだよ。キャンプ場で騒いで何が悪い」
と深夜に音楽を流す大学生は、聞く耳を持ちません。一触即発の空気。夫が止めに入ろうと身を起こしかけた、その時です。
管理人は怒ることもなく、真顔でこう言いました。
「悪いとは言っていませんよ。ただ、そんなに賑やかだと、『あの方々』が寄ってきますけど、いいんですか?」
管理人はスッと笑顔を消し、声を潜めました。
「実はここ、昔は霊道だった場所でしてね。深夜に騒ぐと『仲間に入れてほしい』と、テントの中まで入ってくるんですよ。……後ろの木陰にさっきからずっと白い服の女性がいるけど、お連れさんじゃないんですか?」
管理人の視線は、若者たちの背後にある真っ暗な森の一点を凝視していました。
「ヒッ……!」
若者の一人が小さな悲鳴を上げ、場の空気は一変し、気温が一気に下がったように感じられました。
さらに管理人は「おや、見えなくなってしまった。テントの中に入り込んだかな…」とポツリ。
その一言で彼らは音楽を即座に切り、逃げるように車の中へ避難。朝まで一歩も出てくることはありませんでした。
翌朝、彼らはげっそりした顔で、誰とも目を合わせずに逃げるように帰っていきました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
******************
心に響くストーリーをもっと読みたい方
【他のおすすめ短編小説を見る】
******************
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
日常の「モヤモヤ」「スカッと」「ゾッと」
体験を教えてください!
\ 体験談の応募フォーム /
※体験談をもとにGLAM編集部で再構成(個人が特定されない形でフィクション化)し、記事化させていただきます。
友だち登録&アンケート回答で「Amazonギフトカード」など好きな商品を選べるギフトを毎月抽選で5名様にプレゼント!
\ 今すぐ応募する /
Feature
特集記事

