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「親を介護施設に入れるなんて鬼ね」と言ってた義姉が、突如、親戚中から責められた理由とは【短編小説】

親を介護施設に入れるなんて鬼ねと言ってた義姉が突如親戚中から責められた理由とは短編小説

私を責めた義姉

あれは数年前のことです。義母の介護に追われ、心身ともに限界を感じていた私は、夫と義姉の前で、思い切って介護施設の話を切り出しました。

「……施設も、考えてみませんか?」

その瞬間、義姉の表情が凍りつきました。

「本気で言ってるの? まだ自分で動けるのに、親を施設に入れるなんて。そんなの、捨てるのと同じじゃない!」

堰を切ったように、義姉は私を責め立てました。

「親を介護するのは当たり前でしょう。親を介護施設に入れるなんて鬼ね」

夫は黙って下を向くだけ。私は「冷たい嫁」のレッテルを貼られ、孤立無援でした。結局、その話は立ち消えになり、私が一人で介護を背負い続けることになったのです。

本当の「鬼」は?

そして先日。義母の体調が思わしくなくなり、親戚一同が我が家に集まりました。議題はもちろん、今後の介護についてです。

「もう私一人では限界です」と私が切り出すと、意外にも義姉がすぐに頷きました。

「そうね。こうなったらもう、安いとこでいいから施設を探すしかないわね」

あまりにあっさりとした義姉の言葉に、私や夫が呆気に取られていると、義母の妹である叔母が、静かに、しかし厳しい口調で言いました。

「ちょっといいかしら」

叔母は、義姉が義母の年金管理を申し出ていたことに触れました。

「お母さんの年金、あなたが『一時的に借りる』と言って使っていたお金。あれ、どうなってるの?」

空気が張り詰めました。 義姉は「それは、ほら、色々とかかって……」と目を泳がせます。

叔母の追及は続きました。「施設に入れるためのお金、足りないんでしょう? あなたが使い込んだからじゃないの!」

事実でした。義姉は、義母の年金を自分の子供の塾代や家のローン返済に充てていたのです。施設入居のための一時金が、そのせいで用意できない状態でした。

「あなたがしっかり管理していれば、もっと早くお母さんを良い施設に入れられたのに!」

「さんざん『鬼』だ『冷たい』だとなじっておいて、自分が一番ひどいじゃない!」

他の親戚からも次々と非難の声が上がります。 あれほど私を「鬼」と呼んだ義姉が、今度は親戚中から責められて真っ青になっている。私は、その姿をただ静かに見つめていました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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