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「明日の朝までにやっといて」仕事を丸投げしてくる先輩。彼が定時で帰っていた衝撃のワケとは【短編小説】
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仕事を丸投げする先輩の謎
私の職場には、いつも定時でサッと帰る小林先輩がいます。
入社5年目のエース格と言われていますが、入社2年目の私にとっては、ただの「丸投げ先輩」でした。
「伊藤さん、ごめん!これ、明日の朝までにやっといて」
「えっ、これ全部ですか?」
「お願い!ちょっと急用でさ!」
毎日毎日、定時の1時間前になると、小林先輩は自分の仕事を私に押し付けてきます。
おかげで私は連日の残業。
最初は「何か大変な事情があるのかも」と思っていましたが、それが数ヶ月も続くと、さすがに不信感が募ります。
ある日、小林先輩はまた、大量の資料作成を私に丸投げして定時で帰っていきました。
夜遅くまで一人で作業をしていると、偶然、山田部長が通りかかりました。
「伊藤さん、まだ残っていたのか。……その資料、小林くんの担当じゃないか?」
「はい、小林先輩に頼まれて…」
「またか。最近、小林くんの提出物の質が落ちていると思っていたんだ。まさか君にやらせていたとは」
発覚した裏切り
部長は何かを確信したように、翌日、小林先輩を呼び出しました。
そして、衝撃の事実が発覚したのです。
小林先輩が定時で帰っていた理由は、なんと「副業」でした。
それも、よりによってうちの競合他社でのコンサルタント業務だったのです。
私が残業してまとめていた資料の一部は、その副業のためのデータ収集だったことも判明しました。
会社の情報を外部に持ち出していた(あるいは、それに近いことをしていた)わけです。
もちろん、会社の就業規則で副業は禁止。
ましてや競合他社でのアルバイトなど、言語道断です。
小林先輩は真っ青になっていましたが、時すでに遅し。
彼は厳しい処分を受け、結局、会社に居づらくなって退職していきました。
仕事を押し付けられていた時は本当に辛かったですが、部長が私の頑張りも見てくれていたことが救いでした。
丸投げ先輩がいなくなり、今は自分の仕事に集中できる平和な毎日です。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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