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「それ私のじゃない?」バッグを盗んだママ友。全てを暴いたバッグに仕込まれた1枚の絵とは?【短編小説】

それ私のじゃないバッグを盗んだママ友全てを暴いたバッグに仕込まれた1枚の絵とは短編小説

消えたお気に入りのバッグ

「佐藤さんのバッグ、すごく素敵ね!限定品でしょ?」

ママ友の鈴木さんは、会うたびに私の持ち物を褒めているようで、実はジロジロと値踏みするかのように見てくる人でした。特に、夫がプレゼントしてくれたお気に入りのブランドバッグには、ひときわ強い視線を向けているのを感じていました。

そんなある日、事件は起きました。鈴木さんを家に招いてお茶をした数日後、あのバッグがどこにも見当たらなくなったのです。家の中を隅々まで探しましたが、影も形もありません。

まさかとは思いつつも、あの時の鈴木さんのしつこい視線を思い出し、私の心は疑念でいっぱいになりました。

そして、その疑いが確信に変わったのは、一週間後の公園での集まりでした。なんと、鈴木さんが私のものと全く同じバッグを腕に提げて、得意げな顔で現れたのです。

「鈴木さん、そのバッグ買ったの?素敵ね」と他のママ友が声をかけると、「そうなの!ちょっと奮発しちゃった」と満面の笑み。私は怒りで震える手を抑えながら、冷静にその時を待ちました。

娘がくれた「お守り」で大逆転

私は静かに鈴木さんの隣へ歩み寄り、にっこりと微笑みかけました。

「素敵なバッグですね。実は私も全く同じものを持っているんです。でも、失くしちゃって…」

そう言うと、鈴木さんは一瞬だけ顔をこわばらせましたが、すぐに「あら、奇遇ね!人気だから、持っている人も多いのかしら」と平然と答えました。周りのママ友たちも「えー、すごい偶然!」と驚いています。

私はここで、最後の一手を打つことにしました。

「もしかして、それ私のじゃない?」

私の突然の強い口調に、その場の空気が凍りつきました。鈴木さんが「な、何言ってるのよ!」と声を荒らげたところで、私は続けます。

「私のバッグには、娘がお守りだと言って内ポケットに入れてくれた、小さなウサギの絵が隠してあるんです。もし本当にあなたの物なら、そんなものは入っていないはずですよね?みんなの前で、そのポケットの中を見せてもらえませんか?」

私の言葉に、鈴木さんの顔はみるみるうちに真っ青になっていきました。周りのママ友たちの視線が、一斉に彼女のバッグに突き刺さります。

もう言い逃れはできないと悟ったのでしょう。彼女は俯いたまま何も言えなくなり、やがて泣きそうな顔でその場から逃げるように走り去っていきました。

後日、私のバッグはこっそりと家の郵便受けに戻されていました。もちろん、中には娘が描いてくれた、くしゃくしゃのウサギの絵が入ったままでした。

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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