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「ママ友グループに流れてたよ」仲がよいママ友。笑顔の裏で暴露されていたLINEの内容とは【短編小説】

ママ友とのささやかな楽しみ
公園のベンチで、ママ友の鈴木亜紀(すずきあき)さんとおしゃべりするのが、私のささやかな楽しみでした。
いつもニコニコしていて、誰にでも優しい亜紀さん。
私は彼女を心から信頼し、夫のちょっとした愚痴や、子育ての悩みを打ち明けていました。
「美咲(みさき)さんの気持ち、すっごくわかるよー!」
彼女はいつも、そう言って私の話を親身に聞いてくれました。秘密を共有できる友達ができて、私は本当に嬉しかったのです。
ある日の午後、別のママ友の高橋由香(たかはしゆか)さんにスーパーで偶然会いました。
彼女は少し気まずそうな顔で私に近づいてきて、小声でこう言ったのです。
「美咲さん、これ…見てる?」
そこにあったのは信じられない光景でした
由香さんが見せてくれたスマホの画面には、私たちの地域のママ友グループLINEのトーク履歴が映し出されていました。
そこに並んでいたのは、信じられない言葉の数々でした。
『美咲さんの旦那さん、また出張だって!これで今月何回目?(笑)』
『今日の美咲さん、寝不足で大変そうだったよ~。旦那さんとケンカしたらしい』
すべて、亜紀さんが発信したメッセージでした。
私が彼女にだけ打ち明けたはずの話が、面白おかしく脚色されて、グループの全員に筒抜けになっていたのです。由香さんは申し訳なさそうに言いました。
「ごめんね…。でも、美咲さんの家のこと、全部、ママ友グループに流れてたよ。」
頭が真っ白になりました。あの優しい笑顔の裏で、こんなことが行われていたなんて。翌日、公園で会った亜紀さんは、いつもの笑顔で手を振ってきました。私は震える声でLINEのことを問い詰めました。
「え?なんのこと?みんなで情報共有してただけだよ?悪気はなかったの、ごめんね!」
軽く謝る彼女の姿に、私は言葉を失いました。私の悩みは、彼女にとってただの「ネタ」でしかなかったのです。
その日を境に、私は亜紀さんと距離を置きました。ママ友という関係の難しさを痛感した出来事でした。うわべだけの笑顔に惑わされず、本当に信頼できる人を自分の目で見極めなければいけない。そう心に誓った、苦い経験です。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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