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防犯カメラが暴いた真実。お気に入りの靴が盗まれてしまう…犯人は新築祝いに呼んだ奥様だった【短編小説】

夢のマイホームで開いた、和やかな新築祝い
夢だったマイホームを手に入れ、私たち一家は新しい生活に胸を躍らせていました。
引っ越しの挨拶に伺ったとき、とても感じが良かったお隣の鈴木さん一家。
もっと仲良くなりたいと思い、先日、新築祝いに招待することにしたんです。
パーティー当日、鈴木さんご夫妻と小学生のお子さんは、たくさんのお祝いの言葉と共に我が家を訪れてくれました。
特に奥様は私の持ち物に興味津々の様子で、「その靴、すごく可愛い!限定品でしょ?」と、玄関に出していたお気に入りのパンプスを羨ましそうに何度も見ていたのが印象的でした。
パーティーは終始和やかに進み、私たちはすっかり打ち解けた気持ちでいました。
鈴木さん一家が帰宅し、後片付けをしていた時のことです。
ふと、玄関のパンプスがないことに気づきました。まさか、という嫌な予感が頭をよぎり、夫の提案で玄関の防犯カメラを確認することに。
映像を再生すると、そこには信じられない光景が。
鈴木さんの奥様が、さっと私のパンプスを大きなエコバッグに隠し入れたのです。
信じていた気持ちを踏みにじられた怒りで、体の奥から何かがこみ上げてくるのを感じました。
ただ返してもらうだけでは気が収まりません。私は静かに反撃の計画を練りました。
笑顔の裏に隠された素顔
翌日、私は何食わぬ顔で鈴木さんのお宅を訪ねました。
「昨日のお礼です」とお菓子を渡すと、奥様は「ごちそうさま!」と満面の笑み。
その笑顔に吐き気をこらえ、私は切り出しました。
「実は、昨日玄関に置いていた靴がなくなってしまって…。何か見かけませんでしたか?」
途端に奥様の顔がこわばりましたが、すぐに作り笑いで「え、そうなの!?物騒ねえ!」と大げさに驚いて見せます。
私は畳み掛けました。
「ええ。でも、うちの防犯カメラ、性能がすごく良くて。犯人の顔も、手口も、ぜーんぶバッチリ映ってたんです」
そう言ってスマホの画面を彼女の目の前に突きつけると、そこには紛れもないご本人の姿が。顔面蒼白になる奥様に、私はとどめの一言を、とびっきりの笑顔で告げました。
「『出来心』で人の物を盗るのが、鈴木さん家の流儀なんですね。警察に相談する前に、ご主人様にも、この『素敵な映像』を共有させていただきますね」
私の言葉に、奥様はガタガタと震えながら崩れ落ち、半狂乱で謝罪してきました。
後日、ご主人様が菓子折りを持って謝罪に来られましたが、私たちは丁重にお断りしました。
盗んだものを返せば済むという問題ではありませんから。この一件はあっという間に近所に知れ渡り、ほどなくして鈴木さん一家は引っ越していきました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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