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【笑える失敗談】デートでおしゃれしすぎて“店員と間違えられた”話 [短編小説]
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これは、私が21歳のときの話。
大学で出会った少し年上の彼との初デート。お互いに「映画とカフェでまったりしよう」っていうカジュアルな約束だったのに、私はなぜか気合いが入りすぎてしまった。
前日から美容院、ネイル、スチーマーでフェイスライン引き締め。
当日は全身モノトーンでまとめたキレッキレのコーデ、ロングスカートにウエストマーク、髪はぴっちりとまとめてタイトめポニテ。
仕上げに黒革のショルダーバッグとローファー。
“大人っぽい上品スタイル”のつもりだった──のに。
まさかの「すみません、このサイズってありますか?」
彼との待ち合わせは、駅前のアパレルショップの前。
5分ほど早く着いた私は、入り口付近で待つことにした。ふと、店内の商品を眺めていたその時だった。
後ろから女性の声が。
「すみません、このスカート、他の色ありますか?」
え?私?
一瞬理解できずに固まる。すると女性はさらに、
「いや、そこのやつです!黒のLサイズ探してて…」
完全に“店員認定”。
「店員さんじゃなかったんですね、すみませんっっ!」
あまりに自然に話しかけられたので、「あ、私…お客です…」と答えると、
女性は真っ赤な顔で「うわっ、すみません!!」と土下座しそうな勢いで謝ってきた。
私は「いえいえ〜笑」と苦笑いしつつ、店からそっと距離を取る。
でも、心の中はツッコミの嵐。
待って、これデートなんだけど!?私、今日、主役側なんだけど!?
その直後、彼が到着。そして…
店の前から少し離れた場所に移動した直後、彼がやって来た。
「おー!ごめん、待った?……って、なんか今日、店員さんみたいだね」
追い討ち。
もうこの日、何を着てても店員にしか見えなかった運命らしい。
学んだ教訓:おしゃれと業務感は紙一重
この日以来、私は「TPOってほんと大事だな」と心に刻んだ。
カフェデートで“モノトーン+ウエストポーチ+ピッタリまとめ髪”は、確かにちょっと“制服感”が強すぎたのかもしれない。
今ではあの時の話を笑いながら友達に話せるけど、当時は結構ガチで凹みました(笑)
あなたもありませんか?「気合い入れすぎて逆効果」な服選び
おしゃれしたつもりが、“店員さん”や“OLさん”や“先生”と間違えられた経験。
あなたにも一度は、あるんじゃないでしょうか?
「盛ったつもりが、ズレてた」
それもまた、思い出です(たぶん)。
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