かつての英人気ガールズグループ、「スパイスガールズ」（Spice Girls）のメンバーにして英デザイナーのヴィクトリア・ベッカム（Victoria Beckham）は、2008年に立ち上げた自身の名を冠したファッションレーベルが2014年には権威あるブリティッシュ ファッション アワードの「ブランド・オブ・ザ・イヤー」に輝き、今や英国ファッション業界の押しも押されもせぬ大スター。ヴィクトリアのデザインしたドレスに身を包み、これまでレッドカーペットに登場してきたハリウッドのスターたちも、ジュリア・ロバーツ（Julia Roberts）やキャメロン・ディアス（Cameron Diaz）など既に数多い。
そのヴィクトリアに、自分もレッドカーペット仕様の特注ドレスをデザインしてもらいたいと熱望しているとかねてから伝えられてきたのが、米リアリティ番組スターのキム・カーダシアン（Kim Kardashian）。キムと夫である人気ラッパーのカニエ・ウェスト（Kanye West）は、ここ何年か、ヴィクトリアがコレクション発表する舞台としているニューヨークのファッションウィークに足繁く通っており、先月に催された今季のNYFWでも観客席前列に座っているふたりの姿が見かけられ。これはヴィクトリアに対するラブコールだと考えられてきた。そして、数週間前にロンドンで行われた、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインのルイーズ・ウィルソン（Louise Wilson）教授を偲ぶ会の席上で、ついにカニエが妻キムの願いをヴィクトリアに直接伝えることに成功したようだ。
「ヴィクトリアは、ファッション業界ではもうビッグネームですから、多くのセレブが彼女のデザインする服を晴れ舞台で着たいと思うのは当たり前。ヴィクトリアのほうは、これまではキムに服を提供することにはそれほど乗り気ではなかったのですが、カニエと話した後は真剣にキムを着つけることを検討しているようです」と、事情に通じた情報筋が英Closer誌に対して打ち明けている。「ヴィクトリアは抜け目なのないビジネスウーマンですから、キムに服を提供することで自分のブランドがさらに話題を集めることがわかっているんです」
ヴィクトリアの夫デヴィッド（David）も、キム＆カニエ夫妻と親しくすることをヴィクトリアに奨めているという。キム夫妻との関係が深まれば、「ベッカム」と言う名前のブランド価値がさらに高まると踏んでいるようだ。
「デヴィッドは、キムとカニエがハリウッド方面に強力な人脈を持っており、その点で彼らは格好の橋渡し役になってくれると考えています」と、事情通がさらにつけ加えた。「米トップスターたちとベッカム夫妻が親しくしている姿がこれまで以上にメディアに流れれば、自分たちのブランド力がさらに高まりますからね」
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