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「営業中?パチンコ屋にいるから来なよ」同僚に送ったはずの連絡。だが、店に現れた人物は…【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
調子のいいパチンコ
平日の午後、私は営業の外回りという名目で、涼しいパチンコ店の中にいました。
仕事のストレスから解放され、目の前で派手に光る液晶画面にすっかり夢中になっていたのです。
運良く当たりを引き、止まらない快感に浸っていた私は、この喜びを誰かと共有したいという衝動に駆られました。
ターゲットは、いつも一緒に愚痴を言い合っている気心の知れた同僚です。
私はスマホを取り出し、片手で素早くメッセージを打ち込みました。
「営業中?パチンコ屋にいるから来なよ。今、駅前のあのお店で絶好調だよ!」
送信ボタンを軽快にタップし、私は再び画面へと視線を戻しました。
しかし数分後、ふとスマホを再確認した私は、心臓が止まるかと思いました。
メッセージを送った先は、仲の良い同僚の個人チャットではなく、部長から新入社員まで全員が入っている「営業一部連絡用グループ」だったのです。
「嘘でしょ……」
血の気が引くのが分かりました。
慌てて送信取り消しを試みましたが、パチンコ店特有の電波の不安定さのせいか、画面はくるくると読み込みマークが回るだけで一向に処理が進みません。
その間に、画面上の既読の数字は「5」「10」と無慈悲に増えていきました。
絶望に打ちひしがれていると、突然、背後から肩をポンと叩かれました。
後ろにいたのは
同僚が冷やかしに駆けつけてくれたのかと、淡い期待を抱いて振り返った私の目に飛び込んできたのは、鬼のような形相で立つ上司の姿でした。
「……ずいぶん楽しそうじゃないか。そんなに調子がいいなら、午後の会議も期待していいんだよな?」
低い声が、パチンコ台の騒音を突き抜けて耳に届きました。
上司はたまたま近くで打ち合わせをしており、グループチャットの通知を見て、すぐさま「現場」に急行したとのことでした。
その後の展開は、想像に難くないでしょう。
私は玉がジャラジャラと鳴り響く中、周囲の客にジロジロ見られながら、立ったまま長時間の説教を受ける羽目になりました。
当たり続けていたはずの台も、その瞬間に急に冷え切ったように感じました。
あの日以来、私はスマホを操作するたびに、送信先を三回確認するようになりました。
皆さんも、仕事中の解放感にはくれぐれもご注意ください。そのメッセージ、本当に「いつもの相手」に送っていますか?
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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