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「ブランドの服、安く売ってあげる」親切なママ友。だが、服と一緒に入ってたメモを見てみると…【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
親切なママ友
幼稚園で知り合ったそのママ友は、いつも身ぎれいにしていて、お子さんにもセンスの良いブランド服を着せていました。
物腰が柔らかく、園の行事でもテキパキと動く彼女を、私は心から信頼できる素敵な人だと思っていたのです。
ある日の降園時、彼女が少し控えめな様子で話しかけてきました。
「ねえ、うちの子がサイズアウトしたブランド服があるんだけど、もしよかったら安く譲ってあげようか?」 という提案でした。
それは人気の海外ブランドで、新品で買えば一着一万円近くするものです。
彼女は「仲良しのあなただから、特別に一着三千円でいいよ」と微笑んでくれました。
私は二つ返事でお願いし、後日、綺麗に袋に入れられた三着の服を受け取りました。
合計で九千円。当時の私にとっては少し勇気のいる出費でしたが、憧れのブランド服が安く手に入る嬉しさでいっぱいでした。
しかし、その日の夜、服に汚れがないか確認していた時のことです。
見たくなかったメモ
パーカーのフードの隙間に、小さなメモ用紙が挟まっているのを見つけました。
そこには、丁寧な字でこう書かれていたのです。
「この度はフリマアプリにてご購入いただきありがとうございました! 800円という破格ですが、状態は良いのでぜひたくさん着てくださいね」
頭の中が真っ白になりました。
「800円」? 私はこれを彼女から一着三千円で買ったはずです。
慌てて有名なフリマサイトでそのブランドを検索してみると、数日前に彼女が購入したと思われる取引履歴がすぐに見つかりました。
彼女はフリマサイトで数百円で仕入れた中古品を、さも「自分の子の私物」であるかのように装い、私に数倍の値段で転売していたのです。
親切な笑顔の裏で、私を「カモ」にしてお小遣い稼ぎをしていた事実に、悲しみと怒りで震えが止まりませんでした。
彼女にとって私は、友情を育む相手ではなく、単なる在庫の処分先だったようです。
後日、私は「夫に反対されたから」と嘘をついて服を返し、お金を取り戻しました。
それ以来、彼女とは最低限の挨拶しかしていません。今でもそのブランドのロゴを見るたびに、あの時の苦い記憶と、メモに書かれた数字が頭をよぎります。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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