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「お菓子取って」何でも頼んでくる夫。早朝、寝ている私を起こして、頼んできた内容にドン引き【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
妻に甘えまくる夫
結婚して数年、最近の悩みは夫の「過度な依存」です。
付き合っている頃は「頼りがいがある」と思っていたのですが、生活を共にするうちに、彼は何でも私にやらせようとする「大きな子供」になってしまいました。
リビングでくつろいでいるとき、目の前にお菓子があるのに「ねえ、そこのポテチ取って」と言われるのは日常茶飯事。
リモコン、飲み物、スマホの充電器……。
夫は一度ソファに座ると、指一本動かしたくないようです。
私は家政婦ではないと言いたい気持ちを抑え、波風を立てないよう、つい手渡してしまっていました。
それが彼を増長させてしまったのかもしれません。
我慢の限界
そんな夫の態度に、ついに限界を感じる出来事が起きました。
それは、記録的な寒さとなった冬の早朝のことです。
前日まで仕事が忙しく、私はひどく疲れていました。
せっかくの休日、せめて午前中くらいはゆっくり眠っていたい。
そう思いながら、温かい布団の中で深い眠りについていました。
しかし、突然肩を強く揺さぶられ、私は無理やり意識を引き戻されました。
「おい、起きて。ちょっと困ったことになったんだ」
夫の焦ったような、切羽詰まった声が耳元で響きます。
私は心臓が跳ね上がるのを感じました。
火事だろうか、それとも夫の身に何か急病でも起きたのか。
パニックになりながら飛び起きると、暗い部屋の中で夫が何かを差し出しています。
「背中がさ、すごく乾燥してかゆいんだよ。これ、塗ってくれない?」
彼の手には、一本のボディクリームが握られていました。
時計を見ると、時刻はまだ朝の5時半。窓の外は真っ暗です。
私は呆然としました。命に関わる緊急事態でもなければ、どうしても今すぐやらなければならないことでもありません。
ただ「背中にクリームを塗ってほしい」という、あまりにもくだらない理由で、彼は熟睡していた私を叩き起こしたのです。
「……そんなことで起こしたの?」
絞り出すような私の声に、夫は「だって手が届かないし、かゆくて眠れないんだもん」と、悪びれる様子もなく答えました。
その瞬間、私の中で何かがぷつりと切れました。
自分さえ良ければ、相手の休息を奪っても構わないというその神経。
自分で工夫して塗る努力もせず、安易に人を頼る幼さ。私は怒りを通り越し、夫という人間に心の底からドン引きしてしまいました。
「いい加減にして! 私はあなたの道具じゃないの!」
私は布団を跳ね除け、夫の手からクリームを奪い取ると、床に叩きつけました。驚いて固まる夫を無視して、私は家を飛び出しました。
たかがクリーム、されどクリーム。この一件以来、私は夫への接し方を根本から変えることに決めました。
優しさは、それを受け取る資格がある人にだけ差し出すべきものなのだと、冷え切った早朝の空気の中で痛感したのです。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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