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「これ、残業代つきますか?」新人から深夜に届いたLINE。翌朝判明したまさかの勘違いとは【短編小説】

これ残業代つきますか新人から深夜に届いたLINE翌朝判明したまさかの勘違いとは短編小説

新人からのLINEで眠気が吹き飛んだ夜

私の職場に配属された新人くんは、とにかく真面目で一生懸命な男の子です。 教えたことは必死にメモを取り、挨拶も誰より大きな声でする。

そんな彼を見ていると、私も「先輩としてしっかりしなきゃ」と背筋が伸びる思いでした。

しかし、そのあまりの「真面目さ」が、とんでもない事件を引き起こすことになったのです。

あれは彼が入社して一ヶ月ほど経った、ある日のことでした。 日付が変わって深夜1時過ぎ。そろそろ寝ようと布団に入った瞬間、スマホが短く振動しました。

画面を見ると、なんと新人くんからのLINEです。 こんな時間に何かトラブルでもあったのかと、私は慌ててメッセージを開きました。

「夜分遅くにすみません。今、仕事してるんですけど……。これ、残業代つきますか?」

「えっ!?すぐやめて!明日でいいから、早く寝て!」

「わかりました!また明日にします」

私は一瞬で眠気が吹き飛びました。 まさか、終わらなかった仕事を家に持ち帰ってやっているの? 労働管理に厳しい昨今、新人に深夜労働をさせていたなんてバレたら大問題です。

その日はほとんど眠れませんでした。

新人が主張するまさかの業務

翌朝、私は目の下にクマを作って出社しました。 するとそこには、いつも通り爽やかに「おはようございます!」と挨拶をする新人くんの姿が。

元気そうな彼を見て安心したのと同時に、昨夜のモヤモヤが一気に蘇ります。私は彼を会議室に呼び出しました。

「ちょっと! 昨日のLINE、どういうこと? 家で資料作りでもしてたの?」

私が問い詰めると、彼はキョトンとした顔でこう言いました。

「えっ? いえ、仕事というか……今日、初めての営業同行じゃないですか。だから不安で、家の壁に向かって3時間ずっと名刺交換と笑顔の練習をしてたんです。これって準備業務として申請できますか?」

私は思わず力が抜け、その場にへたり込みそうになりました。

「それは……ただの自主練習! 業務時間にはなりません!」

そう伝えると、彼は「えーっ、あんなに汗だくになってやったのに」と残念そうに肩を落としていました。

深夜の恐怖体験は、ただの「やる気の空回り」だったのです。 人騒がせな新人くんですが、その真っ直ぐすぎる情熱を、これからは正しい方向へ導いてあげようと心に誓った朝でした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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