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出産直後、病室に現れた義母。「息子にやっぱり似てないわね」と衝撃の一言。この言葉の真意は【短編小説】

出産直後病室に現れた義母息子にやっぱり似てないわねと衝撃の一言この言葉の真意は短編小説

義母からの爆弾発言

長い陣痛を乗り越え、昨日無事に元気な女の子を出産しました。産後の疲れで体は鉛のように重かったですが、隣ですやすやと眠る我が子を見ると、言いようのない幸福感で胸がいっぱいになりました。

夫は仕事の都合で一度帰り、静かな病室で赤ちゃんと二人きり。そんな穏やかな時間を破ったのは、突然のノックの音でした。

「はーい」と返事をすると、ガラリとドアが開き、義母が満面の笑みで入ってきました。

「おめでとう! よく頑張ったわね!」

開口一番、元気な声でねぎらってくれる義母。私はまだ起き上がるのも辛く、「ありがとうございます」とベッドの上で小さく頭を下げました。

義母はまっすぐ赤ちゃんの眠るベッドへ向かいます。

「まぁ、なんて可愛いの」

優しい顔で、眠る娘の顔をじっと覗き込んでいます。私も母親になった実感を噛み締めながら、その光景を微笑ましく見ていました。 ところが、次の瞬間。

「……でも、息子(夫)にやっぱり似てないわね」

似ていたのは、まさかの人物

その一言に、私の心臓は凍りつきました。

「え……?」

聞き間違いかと思いました。出産直後で疲れ切った頭が、義母の言葉の意味を懸命に理解しようとします。「夫に似てない」? それは、どういう意味でしょうか。まさか、私を疑っているのでしょうか。

血の気が引いていくのが分かりました。産後の不安定な精神状態も相まって、頭の中は「どうしよう」「なんて答えればいいの」とパニックです。

私が言葉に詰まっていると、義母はくるりと私の方を振り返りました。その顔は、なぜか怒っているわけではなく、むしろ嬉しそうに見えます。

「あなたに似たのかしら? ううん、あなたよりも……そう、私よ!」

「……え?」

義母は興奮した様子でカバンからスマートフォンを取り出し、写真フォルダを開き始めました。

「ほら見て! これ、私が赤ちゃんの頃の写真!」

見せられたのは、ずいぶん古い白黒写真でした。そこに写る赤ちゃんの、くりっとした目元や口元が、今まさに隣で眠る娘と驚くほどそっくりだったのです。

「息子はね、夫(義父)に似ちゃったから、私に似てる子が欲しかったのよ! やだ、孫で夢が叶うなんて! この子は将来美人さんよ!」

義母は本当に嬉しそうに笑っています。

どうやら義母の「息子に似てない」という言葉は、私を疑うどころか、「息子ではなく、自分に似てくれて嬉しい」という、最大の喜びの表現だったようです。

言葉が足りなすぎます、お義母さん……。 私は安堵と疲労で、その場で泣き笑いのような顔になってしまいました。本当に、心臓に悪い訪問でした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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