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「センス悪いと許さないから」と飲み会の幹事を丸投げするお局様。予約した店を見て言葉を失う【短編小説】

センス悪いと許さないからと飲み会の幹事を丸投げするお局様予約した店を見て言葉を失う短編小説

飲み会幹事の丸投げ

私はこの春に入社したばかりの新入社員です。
配属された部署には少し厄介な先輩がいました。
川島さんという、いわゆる「お局様」です。

彼女はいつも私にだけ面倒な仕事を押し付け、「これも勉強よ」と嫌味っぽく笑うのでした。

ある日の午後、川島さんがニヤニヤしながら私の席にやってきました。

「三宅さん、月末の部署の飲み会なんだけど、あなたが幹事ね。お店の予約、お願いできる?」と、断れない状況で言ってきたのです。

「センス悪いと許さないからね。ちゃんと選びなさいよ」

その言葉に、私はただ「はい…」と答えるしかありませんでした。
きっと、私がお店選びに失敗して、みんなの前で恥をかくことを期待しているのでしょう。

悔しい気持ちでいっぱいになりましたが、同時にある考えが浮かびました。

予約した店に全員が絶句

そして飲み会の当日。
みんなが指定されたお店の前に着くと、一瞬で静まり返りました。

「え…ここって、あの高級料亭の…?」「嘘でしょ?」と、同僚たちがざわめきます。
そこにいた全員が唖然とするのも無理はありません。

そこは、予約が取れないことで有名な、政財界の人間も利用するという超高級料亭だったのです。
一番驚いていたのは川島さんでした。

「あなた、何考えてるの!こんなお店、経費で落ちるわけないじゃない!」と、顔を真っ青にして私に詰め寄ってきました。

その時です。
「皆さん、ようこそ」という凛とした声が響きました。
奥から現れたのは、上品な着物を着こなした女性……私の母でした。

「娘がいつもお世話になっております。今宵はささやかながら、我が家自慢の料理でおもてなしさせてください」

母が微笑むと、同僚たちは唖然としています。
そう、この超高級料亭は私の実家だったのです。

すると、お店の奥からもう一人、見知った顔が現れました。
それは小沢社長でした。社長はここの常連で、私が事情を話して来てもらったのです。

「みんなに日頃の感謝を伝えたいと思って駆けつけたんだよ」

社長の言葉に、部長をはじめ同僚たちは大喜び。
一方、川島さんは顔面蒼白のまま、何も言えずに立ち尽くすだけでした。彼女の企みは完全に裏目に出たのです。

この一件以来、川島さんが私に仕事を押し付けてくることは二度とありませんでした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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