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ツーリズムEXPOジャパン2025で見つけたグアムの現在と未来|観光局長インタビュー

ツーリズムEXPOジャパン2025で見つけたグアムの現在と未来|観光局長インタビュー

 

9月25日から28日までの4日間、愛知で「ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸」が開催されました。今年も国内外から多くの自治体や企業、そして旅行好きの人々が集まり、会場は新たな出会いや発見にあふれる大盛況となりました。

 

グアムブースには、ホテルやマリンアクティビティなどの現地企業が参加し、グアムならではの多彩な魅力をアピールしていました。

 

今回は、会場やグアムブースの現地レポートに加え、グアム政府観光局長へのインタビューを通して見えてきたグアム観光の現状と、2026年への期待についてお伝えします。

まるで世界旅行気分!最新トレンド&体験が満載のツーリズムEXPOジャパン2025

ツーリズムEXPOジャパンは、2014年にスタートした世界最大級の旅の祭典。旅の総合イベントとして毎年開催され、世界中の国と地域、日本全国の観光地や観光業界関係者が一堂に会する、年に一度の旅のビッグイベントです。

 

 

11回目となる2025年は、「旅は“知”の再発見」をテーマに、名古屋のAichi Sky Expo (愛知県国際展示場)で開催されました。

 

海外からは82ヵ国・地域、国内からは45都道府県の自治体・企業・団体が参加し、会場内は多彩な文化と情報が行き交う、国際色豊かな雰囲気に包まれていました。

 

 

各ブースでは、最新の観光情報やトラベルパッケージの提案はもちろん、旅行業界の未来を感じさせる最先端テクノロジーも紹介されていました。

 

そのほか、体験型のワークショップや伝統芸能のパフォーマンス、グルメ体験コーナーなど、五感を刺激する多彩なプログラムも目白押し。旅好きな来場者はもちろん、業界関係者にとっても大きな発見と刺激が得られる4日間となりました。

 

前半2日間は業界日として観光業界関係者同士の商談会が行われ、後半2日間は一般公開日として多くの来場者で賑わいました。

情報もエンタメも満載!賑わいあふれるグアムブース

 

グアムブースでは、グアム政府観光局のほか、現地ホテルやマリンアクティビティ、観光施設などの企業が来日し、宿泊施設や各種ツアーの最新情報を提供していました。

 

また、ガイドブックやドライブマップの配布も行われ、実際の旅のプラン作りにも役立つアイテムとして、多くの来場者が手に取っていました。

 

 

大きなスクリーンに映し出されていたのは、この夏にテレビ東京系列で放送された、全編グアムロケのドラマ『私があなたといる理由 ~グアムを訪れた3組の男女の1週間~』。

 

 

物語は、30代カップル(蓮佛美沙子さん&溝端淳平さん)を含む3組の男女が、グアムでの1週間を通して「誰かと生きる理由」を見つめ直していくというもの。美しい海や自然、バラエティ豊かな文化の中で、登場人物それぞれの心の揺れや関係性の変化が表現されています。

 

 

ブース内には巨大なガチャマシンも設置されており、アンケートに回答するとその場で参加できる仕組みになっていました。

 

 

カプセルの中からは、可愛らしいオリジナルキーホルダーが登場!思わず集めたくなるデザインでした。

グアム政府観光局長にインタビュー!グアムの現状と今後の展望は?

グアムの「今」と「これから」をもっと知るために、今回はグアム政府観光局の局長兼CEOであるレジーン・ビスコ・リーさんと、グローバルマーケティングディレクターのネイディーン・レオンゲレロさんにインタビューしました!

──最近、グアムが再びにぎわいを取り戻しつつあると聞きました。日本からの観光客の状況はいかがでしょうか?

 

直近(2025年6月〜7月)のデータでは、前年比で約18%増加しており、日本全体の海外旅行者の成長率を上回っています。観光客全体のうち日本人が占める割合は約32%で、とくに小さなお子さま連れのファミリーや若い女性の旅行者が多く見られます。

 

また、テレビ東京と連携して制作したドラマ『私があなたといる理由 ~グアムを訪れた3組の男女の1週間~』でも、グアムのさまざまな観光スポットが紹介され、大きな反響をいただきました。若い世代からシニア層まで幅広い支持を得ており、ドラマをきっかけにグアムの魅力がさらに多くの方に伝わっていると実感しています。

──日本人以外の観光客も増えていますか?

 

コロナ禍以降、市場全体にも大きな変化がありました。

現在、韓国が最大のマーケットとなり、日本も引き続き重要な存在です。さらに、フィリピンのような新興市場や、直行便が新たに就航した台湾からの観光客も増えています。さらに、北米やアジア各地といった新たな市場にも期待を寄せているところです。

 

ただ、グアムにとって日本はこの55年間ずっと特別なパートナーであり続けてきました。これからも、グアム政府観光局は日本国内の姉妹都市や日本の皆さんとの絆を大切にしながら、関係を深めていきたいと考えています。

──今後さらに訪問者数を増やすには、どのような課題がありますか?

 

まず、日本全体の海外旅行者数(アウトバウンド)がコロナ前の水準に戻っていないため、日本国内でパスポート保有者数を増やすことが一つの目標です。

 

もう一つは、「またグアムに行きたい!」と思ってもらえるような気持ちを喚起すること。多くの日本人の方が、子どもの頃や学生時代にグアムを訪れたり、グアムで結婚式を挙げたりした思い出をお持ちです。最近放送されたテレビ番組もSNSで大きな反響があり、「またグアムに行きたい」「懐かしい」という気持ちや懐かしさを呼び起こしているようです。

 

今後もこうしたアプローチを続け、多くの方にグアムの魅力を思い出してもらえるよう取り組んでいきたいと考えています。

──来年のグアム、どんな目標を掲げていますか?

 

昨年から続く成長を、来年以降も維持していきたいと考えています。今年は特別なイベントがいくつも予定されており、そうした機会を最大限に活かして、さらに多くの来訪者をグアムへお迎えしたいと思っています。

 

最近は修学旅行の需要が高まってきており、若い世代や学生の皆さんにもグアムの魅力をもっと知ってもらえると嬉しいです。

 

そのほかにも、祖父母・両親・子どもが一緒に楽しむ「三世代旅行」や、ゴルフを目的とした旅行者の拡大にも力を入れています。来年2月には女子ゴルフのトーナメントも開催予定です。

グアムは一年を通して温暖な気候。日本が寒い季節でも、グアムに行けば快適にゴルフを楽しめます。そんな魅力を今後も積極的に発信していきたいと考えています。

──来年はどのくらいの来訪者数を目指していますか?

 

来年の具体的な目標としては、来訪者数35万人(350,000人)です。これは2019年の実績のおよそ半分ですが、段階的な回復を目指していきます。

 

ただ、私たちが最も大切にしているのは、訪れてくださる一人ひとりにグアムならではの素晴らしい体験をしていただくことです。単に来訪者数の増加だけでなく、皆さんが満足して「また行きたい」と思っていただけるよう、受け入れ体制の強化にも力を注いでいます。

 

さらに、グアム独自のブランド力を高めるために、ストーリーテリングや文化体験といった現地ならではの魅力の発信にも積極的に取り組んでいます。今後も、多くの方にグアムでしか味わえない特別な時間を感じていただけるよう、努力を続けていきたいと思っています。

──まだグアムに行ったことがない方に、グアムでしか味わえない特別な体験を教えてください。

 

グアムにしかない魅力はたくさんありますが、まずひとつはダイビングです。グアムには、第一次世界大戦と第二次世界大戦、それぞれの時代に沈んだ船が並んでいるスポット(深さ約100メートル)があり、世界的にも珍しい場所です。

 

実際に潜ると、第二次大戦の沈没船に片足を、第一次大戦の沈没船に片手を同時に触れることもできるんです。まさに、歴史を「体感」できる特別な体験です。日本、アメリカ、グアムの歴史が交差する海だからこそできる、唯一無二のダイビングだと思います。

 

もうひとつは、グアムの最高峰・ラムラム山(標高約406メートル)へのトレッキングです。1時間から1時間半ほどで気軽に登れる山ですが、世界最深のマリアナ海溝から測ると高低差は約11,000メートルにもなり、「世界一高い山」と言われることもあるんです。自然や歴史、スケール感を全身で感じられるのもグアムならではの魅力です。

──では、グアム政府観光局長のレジーナさんご自身が、一番好きなグアムでの過ごし方は?

私が一番好きなのは、1週間の仕事を終えた週末、砂浜に素足を埋めて、ゆっくりと夕日を眺めるひとときです。一日の終わり、そして一週間の締めくくりに、グアムの美しいサンセットを見ながら過ごす時間は、何よりのご褒美ですね。

この時間こそ、私にとって最高の幸せです。ここに住み、ここで子どもを育てたいと思う理由も、まさにこの瞬間に詰まっていると感じています。

グアムに再び広がる熱気!今後の動きも要チェック

 

国際色豊かな熱気と、旅の最前線に触れられる高揚感で、会場全体がにぎわいに包まれた「ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸」。グアムブースは、現地の魅力や最新トレンドがぎゅっと詰まった、まさに旅の入り口となる空間でした。

 

グアム政府観光局長へのインタビューを通じて、今のグアムの活気や、これからに向けた挑戦・期待も感じられました。数字だけでなく「旅の質」や「特別な体験価値」を大切に進化を続けるグアムは、これからも多くの旅好きの心を惹きつけていくはずです。ぜひ今後のグアムの動向にもご注目ください。

 

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