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必死に上司の顔色を伺い、評価を得ようとした同僚。だが最後に待っていたのは意外な結末【短編小説】

必死に上司の顔色を伺い評価を得ようとした同僚だが最後に待っていたのは意外な結末短編小説

えこひいき上司とゴマすり同僚

私の部署には、山崎部長にだけ猫なで声で話す同僚がいます。
小林さんです。「部長、すごいですー!」「さすがですね!」が彼女の口癖。
その甲斐あってか、部長はいつも小林さんをえこひいきし、彼女の評価はうなぎのぼりでした。

先月も、私が夜なべして企画したプロジェクトの功績を、まるで自分の手柄のように部長に報告していました。
悔しいですが、職場の和を考えてぐっとこらえる日々。
周りの同僚たちも、不満を口には出せず、呆れ顔で見て見ぬふりをするしかありませんでした。

そんなある日、会社の今後を左右する大きなプロジェクトが発足。
当然のように、部長は小林さんをリーダーに任命しました。「君ならできる。期待しているよ」と満面の笑みです。

しかし、小林さんの実力は、口先だけ。企画は全く進まず、実際の作業はほとんど私や他の同僚に丸投げ状態でした。

「阿部さん、これお願い」「悪いけど、急ぎで」と、自分の仕事を押し付けては、自分は部長とのおしゃべりに消えていきます。

本当の評価が下された日

案の定、プロジェクトは納期直前で大炎上。
重要なクライアントからクレームが入り、事態は役員まで知るところとなりました。

緊急会議に呼ばれた小林さんは、役員からの鋭い質問に何も答えられません。
「だって、阿部さんたちがちゃんとやってくれなくて…」と見苦しい言い訳を始めた瞬間、誰もが予想しない人物が口を開きました。

「全ての責任は、彼女を任命した私にあります」

なんと、山崎部長が自らの非を認めたのです。
しかし、話はそれだけでは終わりませんでした。厳しい顔で腕を組んでいた役員が、私を見て言いました。

「このプロジェクトの初期案の優秀さと、陰で進捗を支えていたリスク管理報告は君から受けている。立て直しは、阿部さん、君に任せる」

実は、私と数人の同僚は、小林さんのやり方では失敗すると見越して、水面下で正しい進捗管理と代替案をまとめて役員に直接報告していたのです。

結末として、小林さんは地方の関連会社へ異動。そして、なんと山崎部長も管理能力を問われ、降格処分となりました。

ゴマすりだけでは、本当の評価は得られない。
私たちのオフィスに、ようやく正当な評価がされる健全な空気が戻ってきたのでした。

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

 

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