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【短編小説】二次会の幹事を引き受けてくれた友人。しかし、ご祝儀の額が明らかに合わない…勇気を出して明細の提出を求めたら、顔面蒼白に。

二次会の幹事を引き受けてくれた友人しかしご祝儀の額が明らかに合わない勇気を出して明細の提出を求めたら顔面蒼白に短編小説

 

二次会で親友に裏切られた話

これは、人生で一番幸せな日になるはずだった結婚式の後、長年の親友だと思っていた莉奈(りな)に裏切られたお話です。

結婚式の二次会の幹事を、私は一番信頼している親友の莉奈にお願いしました。
莉奈は「任せて!最高の二次会にするからね!」と快く引き受けてくれ、当日もかいがいしく動き回ってくれました。
おかげで二次会は大成功に終わり、私は心から莉奈に感謝していました。

数日後、莉奈から「これ、二次会で集まったご祝儀ね」と、会費が入った袋を手渡されました。
私はお礼を言ってそれを受け取り、家に帰ってから中身を確認することに。参加してくれた友人たちの顔を思い浮かべながら、リストと照らし合わせて金額を数えていたのですが…何度計算しても、明らかに額が合いません。
参加人数から考えると、数万円足りないのです。

「何かの間違いだよね…?」そう思い込もうとしましたが、胸のざわつきは収まりません。
莉奈を疑いたくない。
でも、このままでは眠れない。数日間悩んだ末、私は勇気を出して莉奈に連絡を取りました。

金額が合わない真実

「莉奈、ごめんね。二次会のことでちょっと確認したいんだけど、お金の明細って見せてもらえるかな?」

電話口の向こうで、莉奈が息を呑むのが分かりました。
そして、長い沈黙の後、震える声でこう言ったのです。
「…ごめんなさい。実は、どうしても欲しいバッグがあって…少しだけならバレないかなって…」

その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。
顔面蒼白になっているであろう莉奈の様子が目に浮かぶようでしたが、私にはもう彼女を気遣う余裕はありませんでした。

長年の友情は、彼女の身勝手な欲望の前に、いとも簡単にもろく崩れ去ってしまいました。
お金以上に、信じていた心を踏みにじられた悲しみは、今も私の胸に深く突き刺さっています。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

 

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