MENU

Follow Us

Share

【都内最強のパワースポット!?】都会のど真ん中、赤坂・豊川稲荷の不思議な魅力

都内最強のパワースポット都会のど真ん中赤坂豊川稲荷の不思議な魅力

 

——歴史・豆知識・都市伝説まで、知れば知るほど面白い異空間

みなさん、「赤坂」って聞くと、オシャレなレストランやテレビ局、ビジネスマンが行き交うイメージがありませんか?そんな都会のど真ん中にある赤坂は、意外と“神域”が多い街で、実はちょっと異世界っぽいパワースポットなんです。日枝神社、氷川神社、乃木神社…そしてその中でもちょっと異質な存在感を放ってるのが、今回ご紹介する豊川稲荷 東京別院

駅前の喧騒からわずか5分、ビルの谷間に突如現れるお寺。

この日は占い鑑定のために訪れたのですが、境内があまりにも魅力的すぎて…!!ということで、今回は豊川稲荷 東京別院について、詳しくご紹介していきたいと思います。

人気記事:豊川稲荷東京別院の占い鑑定に関する記事はコチラ

 

豊川稲荷って神社じゃないの!?

「稲荷」って聞くと、鳥居とキツネ、神社のイメージが浮かぶけど、実はここ、正式には仏教のお寺(曹洞宗)なんです。

でも「稲荷」って名前だし、鳥居もあるし、キツネもたくさん…「神社じゃないの?」と混乱する人が多いんですよね。実際、SNSでも「え、神社なの?お寺なの?」というツッコミが絶えません。でも、ちゃーんと理由があるんです。

豊川稲荷の本尊は、ダ枳尼眞天(ダキニシンテン)というインドの女神様で、仏教に取り入れられた存在。白い狐に乗り、宝珠や稲穂を持つ姿で描かれます。で、このダキニ天が、神道の「稲荷神」と似ていたことから、「稲荷=キツネ」というイメージがリンクし、「豊川稲荷」と呼ばれるようになったそうなんです。

つまり、“名前は稲荷、でも実態はお寺”というのが豊川稲荷の正体。神仏習合の名残をこれでもか!ってくらい濃厚に感じられる、東京でも珍しいスポットなんです。

※神仏習合とは…神道の神様と仏教の仏様を一緒に信仰する考え方のこと。日本では古くから、「神も仏もどちらもありがたい存在」として、神社に仏像が祀られたり、お寺に鳥居があったりすることも。奈良時代〜江戸時代まで続いたのですが、明治時代に「神仏分離令」で区別されることに(このお話も深掘ると面白いので、興味のある方はぜひ調べてみて!)。とはいえ、今も名残があちこちにあり、日本らしい信仰スタイルのひとつとも言えます。

 

豊川稲荷、東京にやってきたワケ

この赤坂の別院が誕生したのは明治20年(1887年)

そのきっかけを作ったのは、もっと前の時代の人——大岡越前守忠相(おおおか・えちぜんのかみ・ただすけ)。時代劇でおなじみの名奉行ですね。

彼が江戸に住んでいた頃、自宅に豊川稲荷(本山)の分霊をお祀りしていたのが始まりなんだそうで。この信仰が市民の間に広がり、明治になって正式にお寺として建立されたのが、今の東京別院です。

つまり、江戸の頃から「口コミで人気だったお稲荷さん」が、のちに東京で本格的に展開されたという流れ。

地元に根付いた信仰って、実はこういう地道な広がり方が多いんだとか。

 

境内で出会える神様達

本堂だけじゃなく、境内にはあちこちにお参りスポットが点在していて、ちょっとした神様めぐりが楽しめます。それぞれのジャンルに特化した神様なので、願いに合わせてちゃんと選べるのがうれしいポイント!ここでは、中でもご利益の力が強いと言われる人気スポットをご紹介したいと思います。

 

【本堂】豊川ダ枳尼眞天(トヨカワダキニシンテン)

本堂の中心には、豊川稲荷のご本尊であるダ枳尼眞天(ダキニシンテン)が祀られています。

冒頭で伝えた通り、ダ枳尼眞天はもともとはインドの女神様。「ダキニ」という名前は、サンスクリット語の「ダーキニー(ḍākinī)」から来ているそうで、「空を飛ぶ女神」「夜叉女」と訳されることも。

神社だと勘違いして、参拝方法を間違える方が多いそうなので、ここでのお参り方法を軽くご紹介しておきます!

1. お賽銭箱にお金を入れる
2. 本殿に向かって合掌し、「南無豊川ダ枳尼枳眞天(ナム トヨカワダキニシンテン)」と、三回唱えて拝礼します。
3. 「尸羅婆陀尼黎吽娑婆訶(オンシラバッタ ニリウン ソワカ)」と、七回唱えます。
4.  願いを心で唱え、拝礼します。
5. 最後にもう一度、「南無豊川ダ枳尼枳眞天(ナム トヨカワダキニシンテン)」と、三回唱えて拝礼します。

※参拝方法は掲示されて、見ながら参拝できるのでご安心を!

 

 

【霊狐塚】

ズラッと並ぶ何百体もの狐像は圧巻!ここは「“本気の願い”を持つ人たちが引き寄せられる特別な場所」とも言われていて、願いが叶った人が、お礼として狐像を奉納してきました。境内に並ぶ狐像は一部で、願いが成就して奉納された像の多くは、現在は地下の安置所に収められているそうです。地上に見えるのはごく一部というから驚き!

赤坂の豊川稲荷では、狐=単なる“お稲荷さんの使い”ではなく、仏教的な眷属(けんぞく)、つまり「修行を積んだ存在」として扱われているそうなんです。特に霊狐塚の狐たちは、ダ枳尼眞天(ダキニシンテン)の命を受け、願いを現実に運ぶ「霊的ワーカー」のような存在なんだとか。それぞれに表情や姿勢が異なり、キリッとした顔立ちのもの、優しげな眼差しのもの、さらには微笑んでいるような狐も。奥には豊川市のご当地キャラの「いなりん」もいました♡

 

 

【融通稲荷尊天】

 財宝を生む、南無如来宝生尊天が祀られていて、「お金の融通がききますように」と願う人で大人気のスポット!金運アップ・財運向上の神様として有名になっていますが、実は「現世的な問題を柔らかく打開する」ご利益もあるそうです。要は、願いごとに「通り道」をつくってくれる、交渉上手な神様ということ!そもそも、「融通」は仏教用語で、「自由に変化して応じる智慧」や「財や福徳を自在に巡らせる」という意味だそうで、「お金が融通きく」という言い回しも、ここからきているんだとか。

ここでは、「融通金」と呼ばれる、10円玉が入った黄色い封筒をいただくことができ、それをお財布に入れて持ち帰ると、金運アップのご利益があるそう。一年後に、感謝の気持ちを込めて返納するのが習わしのようです

 

 

【叶稲荷】

 融通稲荷や霊狐塚と並んで、境内の中でも特に強力な「願望実現系のパワースポット」として知られているこちら。もともと、願望成就やご縁に強いスポットですが、実はその前段階として“浄化”が起きると言われています。そのことから、悪縁を断ち切り、良縁を招いてくれる神様として有名になり、効き目もすごいんだとか…。なので「縁切り」の神様として有名ですが、怖い神様ではないのでご安心を。

 

 

【三神殿】

ここには3柱の神さまが合祀されてます。

・宇賀神王(うがじんおう)→

頭が老人、体が白蛇という異形の神として知られる神様で、金運・五穀豊穣・商売繁盛・生命力の上昇などご利益があります。

・太郎稲荷大明神(たろういなり)→

宇賀神の第一眷属ともされる、守護の力を持つ稲荷神で、豊川稲荷の境内において、現世的な願いを叶える力が強いとされています。家内安全、商売繁盛、良縁成就など“生活に密着したお願い”が得意。

・徳七郎稲荷大明神(とくしちろういなり)→

太郎稲荷と対になる存在で、稲荷信仰における“右腕的神霊”。悪縁切りや災難除けといった、防御・浄化の役割を担うとされていて、円満な人間関係をもたらしてくれる神様なんだとか。

 

 

【子宝観音】

子宝観音は、子どもを授かりたいと願う人々や、無事な出産を祈る方々に信仰されている観音様で、子授け・安産・子育てにご利益あります。観音菩薩は、もともと人々のあらゆる悩みに寄り添ってくれる仏様。その中でも「子ども」にまつわる願いを専門に受けてくれるのが、この子宝観音です。優しい表情の大きな観音さまで、境内入ってすぐにあります。

 

 

【奥の院】

豊川稲荷の奥の院は、境内のいちばん奥、霊狐塚の先にあるこじんまりとしたお堂。願いが叶った方が“お礼参り”をする場所として知られています。願望成就の後に「報恩(おかげさまという気持ち)」を返すという、非常に日本的な心が重んじられているそうです。

 

 

【七福神】

実は、豊川稲荷の境内には七福神もずらり!お参りしながら七福神めぐりもできちゃうんです。

七福神とは、日本古来の神道・仏教・道教などがミックスされた、神様集団(笑)。福を司る七柱の神々のことで、それぞれに専門分野(ご利益)があるんです。

恵比寿天(商売繁盛・漁業守護)、大黒天(財運・豊穣)、毘沙門天(勝負運・武運)、弁財天(芸事・金運)、福禄寿(健康長寿)、寿老人(長寿・家庭円満)、布袋尊(福徳・円満)

豊川稲荷の七福神は、全て参拝すると「ご縁が整う」と言われていて、これは「七難即滅、七福即生(しちなんそくめつ・しちふくそくしょう)」という古い仏教的な考え方に由来。すべてが一列に並んでいるわけではないので、ぜひ“境内の七福神探し”をしてみてください♪

 

 

ここまでだけでも、すごい数の神様じゃないですか?

取り上げきれていない神様もまだまだいるので、気になる方はぜひ、実際に足を運んで見てみてください。「ひとつの願いだけじゃ足りない」現代人にとって、ここは一気にお願いごとを丸投げできるパワースポットかも!?

 

何個お願いしたって、いいじゃない

神様がたくさん祀られているとは聞いていたけれど、「そんなに貪欲にお願いごとして回るのもどうなんだろう」――正直、どこか後ろめたさを感じながら訪れたこの日。でも、実際に手を合わせてみて思ったのは、私たちはもっと欲張りでいいのかもしれないということでした。

仕事も、人間関係も、お金も、健康も、できれば恋愛や家族のことだってうまくいってほしい。願いごとが一つに絞れないのは、ただわがままなんじゃなくて、それだけ一生懸命に生きているということの裏返しなのかもしれません。豊川稲荷が数多くの神仏を抱えているのは、そんな人の欲や不安ごと、ぜんぶひっくるめて受け止めてくれる、包容力のようなものなのかもしれないな、と。

そしてふと思ったのです。

お願いごとって、単に「叶えてください」って祈ることじゃなくて、その理由に目を向けることでもあるのではないかと。なぜそれを願うのか。どこが満たされていないのか。そうやって自分の声をちゃんと聞いてあげることが、きっと「願う」という行為の本質で、それはもうすでに、ほんの少しでも前に進もうとしている証なんじゃないかな、と思いました。

そう、だから――ここ豊川稲荷に来て、たくさんの神様に手を合わせることは、決して「貪欲」なんかじゃない。

むしろそれは、「もっとよくなりたい」って願う、前向きなエネルギー。つまり…「向上心」なんです。(都合良すぎ?笑……でも、そう思った方が、ちょっとだけ前向きになれる気がしませんか?)

欲張りでもいい。迷っても、悩んでも、願ってもいい。いくつもの神様がそっと耳を傾けてくれるこの場所で、自分の心の声と、静かに向き合ってみる。そんな時間を持つだけでも、きっと、少しだけ人生の歯車が前に回りはじめる――そんな気がした一日でした。

併せて読みたい

執筆者

Cocco

Cocco(こっこ)ライター。音楽会社の営業、アパレルブランドのプレス、ヨガのインストラクター、子供の英語教室など、多種多様な経歴をもつ都内暮らしの2児の母。これまでの経験を生かし、現在はライターとして活動中。

Coccoの全ての記事を見る

https://www.glam.jp/authors/cocco/

Gallery

VIEW MORE

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

おすすめ記事

Ranking