GLAM Editorial

2020.03.12(Thu)

【GLAMなオトコ】Vol.29「すべての女性は美しい!」世界で活躍するメイクアップアーティスト吉川康雄が、いま女性たちに伝えたいこと

Q. 「キレイになりたい!」と願う女性にアドバイスするとしたら?

ほかの人の顔になろうとしないことです。誰かに憧れるのは構わないけれど、顔・表情・パーソナリティ、すべて合わせてその人だけのオリジナルなものだから、人のキレイさになろうとしないこと。どんな顔もそれぞれの美しさがあるから、自分のことを研究して魅力を見つけてほしいですね。

Q. では、自分の良さを見つけるには、具体的にどんなことをすればいいですか?

色々な角度から自分の顔を見るのも方法のひとつ。なぜなら周りから見るあなたの顔は、正面だけではないですよね? 人生のほとんどは、自分が知らない顔で生きていると言ってもいいほど。だからこそ、周りの人の目線になって横向きや斜めの顔をチェックすると、何か発見があると思います。それから、自分の顔と少し似ていて、可愛いと言われている人たちがしていることを観察するのも勉強になるはず。

Q. 若さを礼賛しがちな日本では、年齢を重ねるごとに自信を失ってしまう女性も多いと思います。

僕は20代でも40代でも60代でも、すべての世代の人たちにピュアな美しさがあると考えているんです。つい「私はもうおばちゃんだから」と言いがちだけれど、そういうのは自分をみじめにするだけだから止めようよと言いたい。どの世代であっても女性は美しいものだし、それぞれの世代で自分の美しさを感じて生きてほしいと思います。あとは、私なんて……と自分を卑下する思考パターンには入らないように。仮に入ったとしても、「あ、いま自分入ったな」と意識するだけでも違います。一生自分に対して文句を言い続けて生きるのと、「自分って心地いいな」と思って生きるのとでは、人生の充実度に雲泥の差がありますよね。“自分のことを美しいと思った瞬間に人は美しくなる”、これは断言できます。

Q. 情報があふれすぎて、かえって似合うメイクがわからない女性もいます。そんな時にやるべきことは何でしょうか?

眉を描いただけとか、リップやチークをつけただけとか、ほとんど素顔の延長線上のような、もしくは完全に素顔でもいいので、限りなく自分らしい超ナチュラルメイクを確立させること。それをベースに、今日は真っ赤な口紅をつけようとか、アイラインを引こうかなとか、その時々に応じてプラスすればいいと思います。それから、肌の美しさはすごく印象に残るものなので、肌トラブルの有無にかかわらず、肌本来のツヤを感じるような、自然な肌感をつくることも意識してみてください。

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