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「またやってるよ」歯磨き粉のキャップを閉めない彼。我慢出来なかった私が取った行動とは【短編小説】

「またやってるよ」歯磨き粉のキャップを閉めない彼。我慢出来なかった私が取った行動とは【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
彼の直らない習慣
朝、洗面所に向かうたびに私の溜息は止まりません。
鏡の横に置かれた歯磨き粉のチューブが、今日も無惨な姿になっていたからです。
同棲している彼は、とにかく大雑把。
歯磨き粉を後ろから絞り出すという概念がないらしく、いつも真ん中を力任せに握り潰して使います。
それだけならまだしも、一番許せないのが「キャップを閉めない」こと。出し口の周りでカピカピに固まったペーストを見るたび、私のストレスは限界まで溜まっていました。
「ねえ、また開けっぱなしだよ。ちゃんと閉めてって言ってるじゃない」
そう注意しても、彼は「ごめんごめん、次から気をつけるよ」と軽い返事をするだけ。
その「次」が訪れたことは、これまで一度もありませんでした。
そんなある日、私は自分へのご褒美に、ずっと欲しかった一本三千円もする高級な歯磨き粉を買いました。
美白効果が高く、ミントの香りも上品で、使うたびに気分が上がる大切なアイテムです。
しかし、翌朝。
洗面台にあったのは、彼の強力な握力によってグニャリと変形し、キャップも外されたまま放置された私のお気に入りの姿でした。
中身が少し乾燥して変色しているのを見た瞬間、私の中で何かがぷつりと切れました。
私の決断
「もう、言葉で言っても無駄なんだわ」
私はその足で近所のドラッグストアへ向かいました。そして、ワゴンセールで売られていた一番安い、大容量の歯磨き粉を一つ手に取りました。
帰宅した私は、洗面台に二つの歯磨き粉を並べました。そして、彼が帰宅した瞬間に宣言したのです。
「今日から、あなた専用の歯磨き粉はこれ。好きなだけ真ん中から潰していいし、キャップも一生閉めなくていいよ。その代わり、私の高級なやつには二度と、一ミリも触らないで。もし触ったら、本気で怒るからね」
私のあまりに冷ややかな声に、彼は圧倒されたようで「わ、分かった……」と小さく頷きました。
それ以来、私たちの洗面所には二つのチューブが並んでいます。彼の方は相変わらずボロボロの姿ですが、私の方は美しい形を保ったまま。
小さなことかもしれませんが、これだけで私の朝の平穏は守られました。価値観の違う相手と暮らすには、歩み寄るよりも「徹底的に分ける」ことが正解な場合もあるようです。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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