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「ちょっと、あの服どうなの?」他人の粗探しが止まらないママ友。暴走するクレームに私が言葉を失った理由

「ちょっと、あの服どうなの?」他人の粗探しが止まらないママ友。暴走するクレームに私が言葉を失った理由
標的を探すママ友との窮屈な時間
今年度、子供が通う幼稚園で役員を引き受けることになった私。
そこで一緒に活動することになった、あるママ友についての話です。
彼女は、とにかく他人の言動に目を光らせては、小言を言わずにはいられないタイプでした。
「ちょっと、あの服どうなの?母親の常識を疑うわ」
「さっきの挨拶、聞いた?ボソボソ言ってて感じ悪いったらありゃしない」
一緒にいると、常に誰かのダメ出しが始まります。
(そこまで目くじらを立てなくてもいいのに……)
私は心の中でため息をつきながらも、波風を立てないよう、適当に話を合わせてやり過ごす日々を送っていました。
そんなある日のこと。
私たちが園庭で役員の作業をしていると、隣のクラスの園児が登園してきました。ふと目をやると、なんとその子の髪の毛が、眩しいほどの金髪に染められていたのです。
すかさず、ママ友のレーダーが反応しました。
「ねえ、あの子見て! 幼稚園に金髪なんてありえないわよね!?」
「え……あ、本当だね。かなり明るい色……」
「あんなの絶対に見過ごせないわ!私、今すぐ先生に注意してくる!」
私が止める間もなく、彼女は正義感という名の炎を燃やし、ものすごい剣幕で職員室へと向かっていきました。先生に直接クレームを入れるつもりのようです。
「あーあ、また突っ走っちゃったよ……」
私はずんずん進んでいく彼女の背中を見つめながら、半ば呆れ気味に立ち尽くすしかありませんでした。
正論が残した冷たい結末
そして、1週間が経ちました。登園の時間帯、あの子が幼稚園にやってくるのが見えました。
「あれ……?」
あんなに明るかった髪色は、不自然なくらい真っ黒に染め直されていました。
どうやら、ママ友の強いクレームを受けた先生が親御さんに連絡し、慌てて黒く戻させたようです。
「ね、私の言った通りになったでしょ!先生もちゃんと指導してくれたみたいだし、私が言って正解だったわ」
自分のおかげで秩序が守られたと言わんばかりに、誇らしげに笑うママ友。
「あ、うん。そうだね……」
私は引きつった笑顔を返すのが精一杯でした。
確かに、幼稚園児を金髪に染めることに対しては、色々な意見があるでしょう。
集団生活のルールや常識という物差しで測れば、彼女の主張は決して間違っていなかったのかもしれません。
けれど、大人の都合や「正義」のぶつかり合いによって、突然髪を黒く染め直されたあの子は、一体どんな気持ちだったのでしょうか。
「あの正義感のせいで、あの子が傷ついたり、戸惑ったりしていないだろうか……」
正論を武器にして相手を正すことだけが、本当に正しいことなのか。ママ友の満足げな横顔の隣で、私の心には鉛のような重いモヤモヤだけが残りました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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