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「何度言えば覚えるわけ?」私を公開説教していた先輩。だが、常連さんが気付いた異変で、先輩が恥をかいたワケ

「何度言えば覚えるわけ?」私を公開説教していた先輩。だが、常連さんが気付いた異変で、先輩が恥をかいたワケ
標的はいつも私。胃が痛くなる公開説教
私は現在、カフェでアルバイトをしている女子大生です。
覚えることは多いものの、馴染みのお客さんたちと笑顔で言葉を交わす時間は、私にとって何よりの癒やし。やりがいのある日々を送っています。
……ただ、出勤簿を見るたびに憂鬱になる理由が一つだけ。それが「先輩」の存在です。
この先輩、とにかく気分の波がジェットコースターのように激しいのです。
ご機嫌な日はフレンドリーなのですが、ひとたび虫の居所が悪いと最悪。そしてどういうわけか、そのイライラの矛先はいつも私に向けられます。
「ねえ、何度言えば覚えるわけ?」
「それ、この前も教えたよね?メモ取ってる?」
わざわざ周りのスタッフや、ひどい時にはお客さんの耳に入るような大きな声で、ねちねちと嫌味をぶつけてくるのです。
ある忙しい時間帯のこと。私が特にミスをしたわけでもないのに、フロアの真ん中で先輩の甲高い怒声が響き渡りました。
「ちょっと!そこの手順、全然違うじゃない!いい加減にしてよ!」
水を打ったように静まる店内。お客さんの視線が突き刺さります。
「……申し訳ありません」
恥ずかしさと理不尽さで、声が震えました。泣き出しそうな私を冷で一瞥すると、先輩は満足そうに踵を返し、自分の持ち場へ戻っていきました。
突然のイレギュラー? 常連さんが気付いた「ある異変」
そんな胃の痛くなるような日々が続いていたある日、ついに「その瞬間」はやってきました。
店内はランチタイムのピークを迎え、まさに戦場。先輩がドリンクの作成に専念し、私がレジと提供を回すというフォーメーションでした。
いつものように、よく来てくださる常連のお客さんにドリンクをお渡しした直後のこと。
「ん……?ごめんね、今日のこれ、なんだかいつもと風味が違う気がするんだけど」
お客さんが、少し困惑した表情でグラスを見つめていました。
「大変失礼いたしました! すぐにお調べしますね」
私は慌ててドリンクをお預かりし、バックヤードへ駆け込みました。その場にいた社員さんが一口味見をして、眉をひそめます。
「あー、これシロップの種類が全く違うね。完全に分量もレシピ外だわ」
その問題のドリンクを作ったのは……そう、私に「手順が違う」と怒鳴り散らしていた先輩だったのです。
社員さんは、慌ただしい厨房の中で、しかしスタッフ全員の耳に届くようによく通る声で言いました。
「バタバタしてる時こそ、基本のレシピ確認を怠らないように。……それに、他人のミスを厳しく指摘するなら、まずは自分の作業を見直さないとね。誰だってミスはするんだから」
その瞬間、厨房内の空気がピタッと止まりました。
ついさっきまで威圧的な態度をとっていた先輩は、顔を真っ赤にして俯き、「……申し訳ありません」と蚊の鳴くような声で返事をするのがやっとでした。
私はポーカーフェイスを装いながらも、心の中では特大のガッツポーズ!(あんなに私を見下して怒鳴っていたのに、自分が一番基本的なミスをしてるじゃないですか!)
その事件を境に、先輩の態度はあからさまに変わりました。
フロアで大声で私を怒鳴るようなことはなくなり、むしろ腫れ物でも扱うかのように、少し遠慮がちに接してくるようになったのです。
嫌な相手に直接反撃するのも一つの手ですが、一番ダメージが大きいのは、本人が「自分の恥ずかしいミス」を周囲の前で自覚させられることなんだな。
そんな教訓を胸に、今日も私は笑顔で、美味しいラテをお客さんに提供しています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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