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「あとでランチ代送るね」と言った友人。スマホを開いたのに、口から出た予想外の一言にモヤッとした話

「あとでランチ代送るね」と言った友人。スマホを開いたのに、口から出た予想外の一言にモヤッとした話
楽しいランチの後に訪れる試練
休日の賑やかなカフェ。
美味しいランチと楽しいおしゃべりで満たされた最高の時間は、レジ前に立った途端、ふいに重苦しい空気を帯びる。
「申し訳ありません、お会計はご一緒でお願いしております」
個別会計ができないと知った私は、後ろに並ぶ人たちを待たせるわけにもいかず、咄嗟に自分の財布を開いた。
「あ、とりあえず私がまとめて出しておくね」
「えっ、ほんとに? ありがとー! あとでスマホで送金するね!」
ここまでは、気の置けない女友達同士のごくありふれたやり取りだ。
しかし、本当のモヤモヤは、お店のドアを抜けた直後にやってくるのである。
外の空気を吸い込んだ途端、友人はさっそく自分のスマホを取り出して操作を始めた。
私の視界の端に、彼女のスマホ画面がチラリと映り込む。そこには、私たちが普段から使っている電子決済アプリがしっかりと起動されていた。
(おっ、忘れないうちに今すぐ送ってくれるんだな)
私は内心ホッとして、自分のスマホの通知が鳴るのを待った。
なぜその言葉が出るの?
しかし、私の密かな期待はあっさりと裏切られた。彼女の口から飛び出したのは、予想外のセリフだったのだ。
「あー、お腹いっぱい!さて、次はどこのお店見に行く?」
彼女は送金画面を進めることなく、ケロリとした顔で次の予定を話し始めた。送金してくれる気配は微塵もない。
「あ、ええと……さっきのランチ代なんだけど……」
口先まで出かかった言葉を、私は思わずグッと呑み込んでしまった。
立て替えた金額は数千円。決して大金ではない。
(たかが数千円で「早く送ってよ」なんて迫ったら、器が小さいって思われるかな?)
(移動の電車の中とか、次にカフェに入った時にでも送ってくれるのかも……)
そんな気を回しすぎて、結局その場では催促の言葉を口にできなかった。
「ねえ、忘れないうちに精算しとこ!」とフランクに言えない私がいけないのはわかっている。
それでも、自分が食べた分の食事代なのだから、もう少し積極的に払う姿勢を見せてくれてもいいのではないか。
「ごめん、さっき私の分いくらだった?」
たったその一言を彼女が言ってくれさえすれば、「〇〇円だよ、よろしく!」と笑って返せるのに。
結局、その日もお金の話題はタブーのように触れられないまま、私たちは笑顔で手を振って別れた。
帰りの電車の中。一人静かに自分のスマホを握りしめながら、胸の奥底にどろりとしたモヤモヤが沈んでいくのを感じる。
仲が良いからこそ、お金のやり取りは本当に気を使うし、難しい。
角を立てずにサクッとお金を回収できる都合の良い魔法の言葉を、誰か私に教えてほしい。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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