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「俺…かっこいいな」マッチングアプリ用のキメ顔写真を、親族のグループチャットに送った結果【短編小説】

「俺…かっこいいな」マッチングアプリ用のキメ顔写真を、親族のグループチャットに送った結果【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

マッチングアプリ用の写真

「俺……、かっこいいな」

鏡の前で何度もうなずき、スマホの画面に映る自分にうっとりと見惚れていました。

マッチングアプリで出会った、今一番気になっている女性に送るための「最高の一枚」が撮れたのです。

ライティングは完璧、角度は黄金比、表情は少しアンニュイなモデル風。

これなら、彼女もきっと僕に惚れ直すはず。そんな確信を抱きながら、僕はメッセージアプリを開きました。

「今日、髪型を変えてみたんだ。どうかな?」

そんなキザな台詞を添えて、送信ボタンを迷わずタップ。

しかし、指が離れた瞬間に心臓が凍りつきました。

送信先は、お目当ての彼女のトーク画面ではなく、親戚15名が集まる「親族グループ」だったのです。

「うそだろ……」

真っ白になる頭。

震える指で送信取り消しを試みるも、時すでに遅し。

画面の端には、残酷な速度で増えていく「既読」の数字。

僕の渾身のキメ顔が、今、親戚中のスマホに鮮明に映し出されている。この絶望感、言葉では言い表せません。

祖母からの返信

最初に口火を切ったのは、地方で隠居生活を送る祖母でした。

「あらあ、立派になって。俳優さんみたいねえ」

悪気のない、あまりに真っ直ぐな褒め言葉。それが今の僕には、鋭利な刃物のように突き刺さります。

間髪入れずに、一番の天敵である従兄弟から通知が。

「ちょ、お前マジか(笑)。スクショしたからな、正月の宴会のネタ決定」

画面の向こうで大爆笑している姿が容易に想像でき、僕は布団の上で後悔しました。

さらに、追い打ちをかけるような父の一言。

「自信を持つのはいいことだ。その意気込みで、次の親戚の集まりにもちゃんと顔を出せよ」

もはやキメ顔の是非すら問われない、父親らしい事務的な激励。

グループ内は一瞬にして、僕のナルシスト写真を肴にした親族会議の会場へと化してしまいました。

あんなに自信満々だった「奇跡の一枚」も、今やただの羞恥の塊。女性にアピールするはずの魅力は、身内の笑い話として完全に消化されてしまいました。

マッチングアプリでの恋を成就させる前に、まずは親戚一同と合わせる顔を探さなければなりません。

指一本のミスが、人生最大の「伝説」を作ってしまう。皆さんも、送信ボタンを押す前の最終確認だけは、絶対に怠らないでください。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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