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「明日時間ある?」と用件を絶対に言わない彼。だが、私の正論をうけ彼の態度が一変【短編小説】

「明日時間ある?」と用件を絶対に言わない彼。だが、私の正論をうけ彼の態度が一変【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

彼からのメッセージ

スマホが震えるたび、かすかな溜め息がこぼれます。

画面に浮かぶのは、付き合って半年の彼からの通知。

「明日時間ある?」

またこれだ、という既視感。

彼はいつも、肝心の用件を後回しにするタイプです。

「今ひま?」「ちょっといい?」とだけ送り、絶対に用件を先に言いません。

こちらが「どうしたの?」と聞き返すまで、本題には決して触れないのです。

遊びの誘いなのか、急ぎの相談なのか。

内容が不明なままでは、こちらも安易に「空いてるよ」とは答えづらいもの。

予定の優先順位を決められないもどかしさが、少しずつ私の心に澱(おり)のように溜まっていました。

そんなある週末、ついに私は彼に向き合う決意を固めたのです。

「ねえ、お願いがあるの。これから連絡をくれる時は、最初に用件を教えてほしいな」

デートの帰り際、私は努めて穏やかに切り出しました。

対する彼は、不思議そうな表情。

「え、なんで? 聞いてから答えればいいじゃん」

正論をぶつけた

その無邪気な一言に、私は用意していた「正論」を静かに、かつ論理的にぶつけました。

「あのね、時間は誰にとっても限られた貴重な資源なの。用件を伏せて相手の予定だけを確認するのは、相手の都合より自分のリズムを優先しているのと同じこと。もし急ぎならすぐに返さなきゃいけないし、ただの雑談なら余裕がある時に返したい。内容が分からないと、私はその後の予定をどう組めばいいか判断できないんだよ」

逃げ場のない真っ当な正論。

彼は言葉を失ったように、しばらく黙り込みました。私はさらに言葉を重ねます。

「『美味しいランチを見つけたから行かない?』って誘ってくれたら、私もワクワクしながら予定をチェックできる。

その方が、お互いに気持ちいいと思わない?」

私の意図をようやく理解したのか、彼は「……ごめん、そこまで考えてなかった」と、申し訳なさそうに呟きました。

それからというもの、彼からのメッセージは様変わり。

今、私のスマホに届くのは、「来週の土曜、君が好きそうな映画のチケットが取れそうなんだけど、空いてる?」という、具体的で嬉しい誘い文句です。

ほんの少しの伝え方の工夫で、これほどまでに心のモヤモヤが晴れるなんて。

勇気を出して言葉にして良かったと、澄み渡る青空を見上げながら感じています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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