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「海外旅行のお土産、これだけ?」文句を言うママ友。底のシールを見た瞬間、顔色が変わった理由【短編小説】
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「海外旅行のお土産、これだけ?」文句を言うママ友。底のシールを見た瞬間、顔色が変わった理由【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
海外のお土産を渡した結果
先日、家族で念願だったヨーロッパ旅行へ行ってきました。
久しぶりの海外ということもあり、思い切り羽を伸ばして素敵な時間を過ごすことができたのです。
帰国後、いつも何かと私に対して見栄を張りたがる近所のママ友とお茶をすることになりました。
彼女は派手なものが大好きで、口を開けば持ち物の自慢ばかり。
正直少し苦手なタイプでしたが、ご近所付き合いもあるので、お土産を渡すためにお招きしたのです。
「はい、これ。旅行のお土産です。よかったら受け取ってね」
私が差し出したのは、手のひらサイズの可愛らしい小箱でした。
中には、現地で有名な職人さんが手作りしている小さな香水瓶が入っています。
しかし、彼女は箱を開けるなり、露骨に不満そうな顔をしました。
「えっ……海外旅行のお土産って、これだけ?なんだか小さくて地味ね。もっと大きなお菓子とか、有名なブランドのコスメとかあるじゃない。もしかして、ケチケチした節約旅行だったの?」
ため息交じりに文句を言う彼女に、私は苦笑いするしかありませんでした。
確かに見た目は小ぶりですが、決して安物ではないからです。
彼女は「まあ、もらえるものはもらっておくけど」と文句を言いながら、香水瓶を手に取りました。
価値に気づいた
そして、何気なくその底を見た瞬間、彼女の顔からスッと血の気が引いたのです。
「えっ…嘘。これって…」
彼女の目が、底に貼られた小さなシールに釘付けになっていました。
実は私、うっかりして裏側のシールを剥がし忘れていたのです。
そこには現地の言葉とともに、ユーロでの値段がくっきりと印字されていました。
買い物好きな彼女なら、すぐに日本円でいくらになるか計算できたのでしょう。
その小さな香水瓶は、実は知る人ぞ知る歴史ある工房の高級品で、彼女が普段自慢している持ち物よりもはるかに高価なものだったのです。
「あっ、ごめんなさい! 値札のシールを剥がし忘れていました」
私がそう言って手を伸ばすと、彼女は慌てて香水瓶を両手で包み込みました。
「い、いや!全然気にしてないから!これ、すっごく上品で素敵なデザインね!傷つけないように、一生大事にするわ!本当にありがとう!」
先ほどまでのふんぞり返った態度はどこへやら。
急に声が上ずり、ペコペコと頭を下げ始める彼女を見て、私は心の中で少しだけスカッとしてしまいました。
それ以来、彼女が私に対して自慢話をしてくることは一切なくなりました。
お土産のシールは剥がし忘れないよう注意が必要ですが、今回ばかりは自分のうっかりに感謝しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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