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「思い出に作ったの」と自作のスタンプを見せるママ友→送られてきた子供のスタンプを見ると…【短編小説】

「思い出に作ったの」と自作のスタンプを見せるママ友→送られてきた子供のスタンプを見ると…【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
トーク画面に並ぶ「私たちの日常」
幼稚園のお迎えが終わった静かな午後、スマホが震えました。
仲の良いママ友からのメッセージです。
「最近、自作スタンプを思い出に作ったの!自信作だから見てみて(笑)」
そんなメッセージと共に送られてきた画像を見て、私は自分の目を疑いました。
そこに並んでいたのは、彼女の子供だけではありませんでした。
公園で遊ぶ私の息子の泣き顔、別のママ友の娘さんがお弁当を食べている顔。そ
れらが綺麗に切り抜かれ、「お疲れ様」「既読!」といった文字が添えられていたのです。
「みんなの可愛い表情を集めたら、最高のスタンプになったよ。グループラインで使ったら盛り上がると思わない?」
続いて届いたメッセージには、悪気のないワクワクした様子が溢れていました。
でも、私の心臓はバクバクと音を立てていました。
許可のない「思い出」の行方
彼女が使った写真は、以前グループチャットで共有した写真や、彼女が勝手に撮っていたもののようでした。
もちろん、スタンプにする許可なんて誰一人出していません。
「これ、他のママたちには確認したの?」 と、震える指で返信しました。
すると、 「えっ、サプライズにしたかったからまだだよ!仲良しなんだから大丈夫でしょ?」 と、軽い返事が返ってきました。
彼女にとっては、これも親愛の情の表れなのでしょう。
でも、私にとっては、自分の子供のプライバシーが「素材」として扱われ、承認申請という形で第三者の目に触れる場所に出されたことが、恐怖でしかありませんでした。
結局、私は勇気を出して「うちはネットに顔を出すのはNGにしてるから、スタンプから削除してほしい」と伝えました。彼女からは「考えすぎだよ(笑)でも分かった、消しておくね」と、少し納得がいかないような返信が来ました。
スマホの画面越しでは伝わらない、冷え切った感情が私の中に残りました。
悪気がないからこそ、価値観の違いは残酷です。どんなに親しくても、踏み越えてはいけない「境界線」がある。スタンプという形になった子供たちの笑顔を見ながら、消えないモヤモヤを抱え続けることになりました。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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