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「あー、はいはい。分かりましたよ」電車内でゲーム音ダダ漏れの若者、注意しても音量を下げるフリ→スーツ姿の男性の一言で状況が一変
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ゲーム音がうるさい乗客
毎朝、ほぼ同じ時間の電車に乗って通勤している私。
その日はいつも以上の混雑で、車内は身動きが取れないほどの人で溢れていました。
そんな中、優先席の近くでイヤホンもせず、スマホゲームに没頭している若い男性がいたのです。
「ピコピコ!ドカーン!」
静かな車内に響き渡るゲーム音。
周囲の乗客はみんな困ったような顔をして眉をひそめていましたが、本人は全くお構いなしといった様子で指を動かし続けていました。
しばらくすると、彼のすぐ近くに立っていた小柄な女性が、意を決したように静かに声をかけました。
「あの、すみません。音が少し大きいので静かにしてもらえませんか?」
それは、本当に丁寧で控えめな言い方でした。
ところが、その男性はスマホの画面から目を離すことすらなく、鼻で笑うようにこう返したのです。
「あー、はいはい。分かりましたよ」
面倒くさそうに生返事をして、音量を下げるフリだけ。
実際には音の大きさは変わらないまま、何事もなかったかのようにゲームを再開してしまいました。
「……。」
勇気を出して注意した女性は、それ以上何も言えず、悲しそうにうつむいてしまいました。
車内には、なんとも言えない不快な空気が漂います。
スーツの男性の正論
その時でした。後ろに立っていたスーツ姿の男性が、スッと間に割って入ったのです。
「今、音を下げるって言いましたよね。みんな迷惑しているんですよ」
荒らげるわけではなく、しかし一点の曇りもないはっきりとした口調でした。
その迫力に、周囲も一瞬シーンと静まり返ります。
若い男性は、まさか誰かにさらに突っ込まれるとは思っていなかったのでしょう。
バツが悪そうに顔を真っ赤にすると、慌ててスマホをポケットにねじ込みました。
「……っ」
彼は一言も発せぬまま、逃げるように席を立って隣の車両へと消えていきました。
その瞬間、車内に漂っていたどんよりとした空気が、フワッと軽くなったのを感じました。
誰かが拍手をするわけではありませんでしたが、周囲の人の表情が和らぎ、見えない連帯感が生まれたようでした。
「お疲れ様」と心の中で声をかけたくなるような、清々しい気持ち。
最初に丁寧に注意した女性の勇気と、毅然とした態度で守った男性の姿。
「まだ、ちゃんとした大人がこうしているんだ」
そう思えただけで、私の心まで温かくなりました。ちょっとした出来事でしたが、その日一日は、いつもよりずっと前向きな気持ちで仕事に取り組むことができました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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