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「どうして誰も声をかけないの?」朝の満員電車でふらついている高齢の女性。だが、私の勇気ある一言がその場の空気を変えた

誰も動かない、重苦しい沈黙
朝の通勤電車。
ただでさえ余裕がない時間帯、車内は言葉にできないほどの圧迫感と、ピリピリとした「負のオーラ」で満ちていました。
満員電車の中、私の目の前に座っていたのはスマートフォンに夢中な若い男性でした。
イヤホンをして自分の世界に入り込んでいる彼は、すぐ横で高齢の女性がフラフラとよろけていることに全く気づきません。
電車が揺れるたびに、手すりを掴む女性の手が震えています。
周囲の人たちもその様子に気づいているはずなのに、みんな下を向いたり、寝たふりをしたり……。
(どうして誰も声をかけないの?)
そんな周囲の無関心さに、私の心の中ではモヤモヤとした怒りに似た感情が膨らんでいきました。
この重苦しい沈黙を、誰かが打ち破らなければいけないと感じたのです。
勇気の一言が空気を切り裂く
心臓がドキドキしましたが、私は迷いを捨てて声を張り上げました。
「すみません、この方に席を譲っていただけませんか?」
その瞬間、まるで時間が止まったかのように、周囲の視線が一斉にこちらを向きました。
声をかけられた男性は、弾かれたように顔を上げました。
私の指さす先にいる高齢の女性を見た瞬間、彼はハッとした表情になり、勢いよく立ち上がりました。
「あ、すみません! 全然気づかなくて……どうぞ!」
彼はバツが悪そうにしながらも、すぐに場所を空けてくれました。どうやら彼はわざと無視していたわけではなく、本当に集中しすぎて周りが見えていなかっただけのようでした。
「ありがとうね、本当に助かりました」 高齢の女性が、満面の笑みで席に腰を下ろしました。
すると、どうでしょう。それまで車内を覆っていたあのドロドロとした重苦しい空気が、まるで嘘のように一瞬で消え去ったのです。
隣で見て見ぬふりをしていた人たちも、どこかバツが悪そうに、でもホッとしたような表情を浮かべていました私が沈黙を破ったことで、車内全体の「気まずさ」が解消され、風通しが良くなったような不思議な感覚でした。
目的地で電車を降りたとき、私の足取りは驚くほど軽くなっていました。
「おせっかいかな」という不安を乗り越えて行動した結果、一人の人を助け、さらに車内の空気まで変えることができた。その達成感は、何物にも代えがたい「スカッとした」爽快感でした。
ほんの少しの勇気で、世界はこんなにも明るく見える。 モヤモヤを吹き飛ばした後の朝の空気は、いつもよりずっと清々しく感じられました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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