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「俺の荷物、全部送って」と元彼からのLINE。だが、続く一文を見て思わずドン引き【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
元彼からのLINE
別れてから十日ほど経ったある日のこと。
ようやく彼との思い出に区切りをつけ、部屋の掃除を始めたタイミングでスマホが震えました。
通知画面に表示されたのは、忘れようとしていた元彼の名前。
ドキリとしましたが、内容は極めて事務的なものでした。
「俺の荷物、全部送って」
それだけなら、私も「分かった」と返して終わるはずでした。
彼の私物、例えばパーカーやゲーム機、読みかけの漫画など、段ボール一箱分くらいはまだ私の部屋に残っていたからです。
早く返してスッキリしたいという思いもありました。
呆れた一文
しかし、その直後に届いた一文を読み、私はスマホを持ったまま固まってしまいました。
「あ、送料はそっち持ちの発払いでお願いね。今月ちょっと金欠だし、送る手間ついでに出しといてよ。俺の荷物なんだから、壊れないように丁寧に梱包してね」
……あまりの言い草に、怒りを通り越して乾いた笑いが出てしまいました。
付き合っていた頃から、彼は自分の財布には厳しく、私の厚意に甘えるタイプではありました。
デートの端数もきっちり割り勘、プレゼントも「これ、俺も使えるし」と一緒に使う前提のものばかり。
当時は「堅実な人だな」なんてポジティブに捉えていましたが、それは大きな間違いだったと気づかされました。
「今月金欠」という彼の個人的な事情を、なぜ別れた私が肩代わりしなければならないのでしょうか。
しかも、自分の持ち物を送ってもらうという恩恵を受けながら、一円も払いたくないという卑しさに、心底幻滅しました。
今まで好きだった時間は何だったのだろう。
彼のために尽くした日々が、急に色褪せていくのを感じました。百年の恋も一瞬で冷めるとは、まさにこのことです。
私は一言も返信せず、翌朝一番で彼の荷物を段ボールに詰め込みました。
千円ちょっとの送料は、彼との縁を完全に切るための「手切れ金」だと思えば安いものです。
発送伝票の控えをゴミ箱に捨てると同時に、彼のアカウントをブロックし、連絡先も消去しました。
あの一文がなかったら、私はまだどこかで彼に淡い期待を抱いていたかもしれません。
最後に彼の「本当の姿」を再確認させてくれたことに、今はむしろ感謝しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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