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「浮気する奴はゴミだ!」と豪語する彼→カーナビの画面が暴いた、彼の浮気の証拠とは?【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
浮気を許さない彼
「浮気する奴はゴミだ!」
それが彼の口癖でした。
テレビで不倫のニュースが流れるたびに、彼は人一倍激しく怒り、「俺は絶対に裏切らない。浮気をするような奴の気持ちが理解できないよ」と、私に真っ直ぐな瞳で語りかけてくれていたのです。
そんな彼の言葉を、私は心の底から信じ、なんて誠実な人を好きになったのだろうと誇りに思っていました。
車の画面にうつったのは
ある週末のことです。私たちはいつものように、彼の運転でドライブデートを楽しんでいました。
車内にはお気に入りのプレイリストが流れていましたが、ふと曲を変えようとしたとき、なぜか音楽が途切れてしまったのです。
「あ、接続が切れちゃったかな? ちょっと設定画面を見てみて」 彼にそう言われ、私は助手席でナビの画面を操作し、Bluetoothの接続設定を開きました。
接続し直そうとデバイスの一覧画面を開いたとき、私の指が止まりました。
そこには、私のスマホと彼のスマホ以外に、見慣れない登録名が残っていたのです。
「〇〇(女性の名前)のiPhone」 その名前は、彼の親戚でも共通の友人でもない、聞いたこともない女性のものでした。
しかも、名前の後ろにはご丁寧に真っ赤なハートマークまでついていたのです。
心臓がバクバクと音を立てるのを感じながら、私は接続履歴の細かな情報を確認しました。
すると、そのデバイスが「最後に接続された日時」は、彼が「仕事で帰りが遅くなる」と言っていた昨日の夜の時刻になっていました。
「……ねえ、この名前、誰? 昨日、仕事だったんじゃなかったの?」 私が画面を指差した瞬間、ハンドルを握る彼の両手がピクッと震えました。
「あ、いや……それは、ただの男友達だよ。ほら、みんなでドライブに行った時に、たまたま音楽を繋いだだけで……」
「ハートマークをつけて登録するような男友達? しかも、昨日の夜に二人きりで?」 彼の声はみるみる小さくなり、さっきまで雄弁に語っていた正義感はどこへやら、支離滅裂な言い訳を繰り返すばかりでした。
「浮気する奴はゴミ」だと豪語していたのは、自分の潔白を証明するためではなく、自分への疑いを逸らすための、卑怯な防衛本能だったのでしょう。
一番信じていた人の言葉が、実は一番の嘘だった。
ナビの画面に無機質に表示されたその名前は、彼の隠れた本性そのものでした。私は次の信号で車を降り、二度と彼の助手席に座ることはありませんでした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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