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「血液型B型?自己中だね」と悪気もなく言う友人。しかし、私が言った痛烈な皮肉に黙り込む【短編小説】

血液型B型自己中だねと悪気もなく言う友人しかし私が言った痛烈な皮肉に黙り込む短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

友人とのランチでの出来事

久しぶりに会った学生時代の友人とのランチ。
話題のカフェでパンケーキを前に、最初は懐かしい話に花を咲かせていました。
しかし、ふとした拍子に血液型の話題になった瞬間、穏やかだった場の空気が少し変わったのです。

「ねえ、そういえば血液型何型だっけ?」
「私? B型だよ」

私がそう答えた途端、友人は「あー!」と大きく頷き、どこか勝ち誇ったような顔でこう言いました。
「やっぱり! B型ってさ、マイペースで自己中なところあるもんね。私はA型だからさ、どうしても周りのこと気にして細かく考えちゃうんだよね。気疲れしちゃって大変だよ」

悪気なく決めつけられた「B型=自己中」「A型=気配り上手」というレッテル。
何よりモヤモヤしたのは、彼女が語る「A型としての自分」と、今日の彼女の振る舞いがあまりにも乖離していたからでした。

そもそも、今日の彼女は待ち合わせに30分も遅刻してきました。
それなのに、第一声は「ごめん、アラーム止めちゃって!」と笑って済ませるだけ。
さらに、私が前日から「美味しいパスタが食べたい」とリクエストしていたのを完全に無視して、「絶対パンケーキの気分なの!」と、この店を強引に決めたのも彼女です。

その後も「B型は自由でいいよね、空気読まなくていいし」と、なおも語り続ける彼女。
私はコーヒーカップをソーサーにことりと置き、にっこりと笑って、あえて彼女の土俵である血液型の話に乗っかりました。

友人への皮肉

「そっか、A型って繊細で周りに気を使うんだね。でも不思議だなあ」
「え? 何が?」

私は首をかしげて、今日の出来事を指折り数えながら言いました。
「だって、今日は30分遅刻してきたし、私がパスタ食べたいって言ったのにお店も自分で決めちゃったじゃない? 時間にルーズだったり、相手の希望より自分の気分を優先したり……。〇〇ちゃんって、A型なのにあんまり几帳面じゃないんだね」

その一言を放った瞬間、友人のフォークがピタリと止まりました。
「几帳面で気配り上手な私」という前提を崩され、返す言葉が見つからないようです。
顔を赤くして黙り込む友人を見て、私は心の中で小さくガッツポーズ。

血液型で人の性格を決めつける前に、まずは自分のマナーを見直してほしいものですね。
おかげで、目の前のパンケーキがいつもより美味しく感じられました。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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