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「結婚式のご祝儀、3万も出したくない」と文句を言う友人。当日、友人の引き出物を見ると…【短編小説】

結婚式のご祝儀3万も出したくないと文句を言う友人当日友人の引き出物を見ると短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

ご祝儀をケチる友人

「ご祝儀ってボッタクリだよね」
結婚式を控えたある日、大学時代の友人を食事に誘って招待状を渡した時のことです。
彼女は開口一番、信じられないことを言い放ちました。

「ていうかさ、結婚式のご祝儀、3万も出したくない。普通に考えてボッタクリだよね。私、今回は1万円にするから。料理代だけで十分でしょ?」

冗談かと思いきや、彼女の目は本気でした。
「こっちは美容院代もドレス代もかかるんだからさ、配慮してよね」と、まるで被害者のようにまくし立てます。
私は呆れを通り越して、ある決意を固めました。「分かった。それなら、相応の対応をさせてもらうね」と心の中で呟きながら。

私はプランナーさんに無理を言って、彼女の席だけ「特別な引き出物」を用意してもらいました。
他のゲストには、有名ブランドのタオルセットと、高級和牛などが選べる5000円相当のカタログギフトを用意しました。

しかし、彼女の引き出物袋に入れたのは、スーパーで売っている「500円のクッキー詰め合わせ」と「近所のパン屋の割引券」のみ。
袋の大きさこそ同じですが、持った時の重さは天と地ほどの差があります。
彼女が望んだ「コストパフォーマンス」を徹底的に追求した結果です。

軽すぎる紙袋と、彼女の顔色

そして結婚式当日。
彼女は宣言通り1万円のご祝儀を置いていきました。
披露宴中、彼女は「料理が豪華!」と写真を撮りまくり、高級ワインを何杯もおかわりして、誰よりも楽しんでいました。

そして、お開き直前。
ゲストたちが引き出物の紙袋を足元から持ち上げた時です。
周囲の友人が「わっ、ずっしりしてる!」「カタログギフト、いいやつだ!」と盛り上がる中、彼女だけがキョトンとしていました。

「あれ? 私のだけ、なんかスカスカなんだけど…」

彼女が袋の中を覗き込んだ瞬間、その表情が凍りついたのを私は高砂席から見逃しませんでした。
安っぽいクッキーの箱を取り出し、周りの豪華な箱と見比べて、顔を真っ赤にしています。

後日、彼女から怒りのLINEが来ました。
「ねえ、私の引き出物だけおかしくない? 間違いだよね?」

私は既読をつけると、短くこう返しました。
「ううん、間違ってないよ。1万円に合わせて、一番コスパがいいプランにしておいたの。お互い様だよね?」

それきり、彼女からの返信はありません。
友情はお金では買えませんが、礼儀を欠いた相手には、それ相応の「お返し」が必要な時もあるのです。
私はスマホを置き、スッキリした気分で新しい生活へと歩き出しました。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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