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「間違えて落としちゃったんだ」電車内でゴミを捨てる老人の言い訳。しかし、私が正論を言うと言葉を失った
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電車でゴミを捨てる老人
仕事に追われ、連日の残業続き。 心も体も鉛のように重く、ぐったりとしていた夜のことです。
「やっと帰れる……」
そんな思いで揺られていた帰りの電車内。
運悪く、私の前の席にはずっと悪態をついているご老人が座っていました。
ブツブツと誰かへの文句なのか、世の中への不満なのか。
ただでさえ仕事で疲れ切っているのに、聞きたくもないネガティブな言葉が耳に入ってくるだけで、さらに気分が沈んでいくのを感じていました。
「勘弁してほしいなぁ」
そう思って視線を逸らした、その時です。
視界の端で、何かがパラパラと落ちるのが見えました。
ふと見ると、なんとそのご老人が、手持ちのゴミを車内の床へ投げ捨て始めたのです。
あろうことか、足元にはティッシュや包装紙が散らばっていきます。
その光景を見た瞬間、呆れを通り越して深いため息が出そうになりました。
関わりたくない。無視してしまいたい。
今の私には、他人にかまっている余裕なんてないはずでした。
けれど、どうしても放っておくことができませんでした。
私は無言のまま席を立ち、ご老人の足元へ近づくと、散らばったゴミを一つひとつ拾い集めました。
私の行動に驚いたのか、ご老人はバツが悪そうに慌てて声を上げてきました。
「ご、ごめん、間違えて落としちゃったんだよ」
誰がどう見ても意図的に捨てていたのに、取ってつけたような苦しい言い訳。
その言葉を聞いて、私の中で何かが吹っ切れました。
私の正論
私は拾い集めたゴミをまとめ、そっとご老人の手元へ突き返しました。
そして、相手の目をしっかりと見て、静かにこう伝えました。
「電車は、ゴミを捨てる場所じゃないですよ、みんなで綺麗に使う場所ですよ」
車内に響くような大声ではありません。
でも、ハッキリと、拒絶の意志を込めました。
ご老人が言葉を失っている間に、電車はちょうど私の最寄り駅へ到着。
私はそのまま背を向け、静かに電車を降りました。
ホームに降り立つと、夜風が少しだけ心地よく感じられました。 相手が年長者であっても、ダメなことはダメだと言えた自分。
仕事の疲れが消えるわけではありませんが、言うべきことを言えた自分の行動に、ちょっとだけ心が軽くなり、スカッとした夜でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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