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夫の不倫相手が「離婚してください!」と乗り込んできた→「もちろん!」とすぐに頷いたワケ【短編小説】

夫の不倫相手が離婚してくださいと乗り込んできた→もちろんとすぐに頷いたワケ短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

夫を奪いに来た女

平穏な土曜日の午後、インターホンが鳴り響き、ドアを開けた瞬間でした。

そこには、私の夫の腕に必死にしがみつく、見知らぬ若い女性が立っていました。彼女の目は血走り、まさに「道場破り」といった剣幕です。

後ろにいる夫は青ざめた顔で「おい、やめろ」と小声で止めていますが、彼女の勢いは止まりません。

「奥さんには悪いと思いますけど、私たちは運命なんです!もう冷めきった夫婦生活なんて彼も望んでません!離婚してください!」

近所迷惑になりそうなほどの大声。普通なら、ここで怒鳴り返したり、泣き崩れたりする修羅場でしょう。

しかし、私はその言葉を聞いた瞬間、思わず口元が緩むのを止められませんでした。

「……本当ですか? 本当に彼を引き取ってくださるんですか?」

笑顔で離婚届を突きつけたワケ

私の予想外の反応に、彼女は「え?」と鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしました。 私はすぐにリビングに戻り、引き出しの奥底にしまってあった記入済みの離婚届を持って玄関へ戻りました。

「もちろん、離婚します! むしろありがとうございます!」

私は満面の笑みでそう答えました。

実はこの夫、外では「やり手の実業家」を気取っていますが、実際は私の実家の資産を食いつぶすだけの、多額の借金を抱えたヒモ男だったのです。

ギャンブル癖も治らず、何度も話し合いをしようとしましたが、「俺を見捨てるのか」と逆ギレして離婚に応じてくれませんでした。

「はい、これ。署名捺印済みです。彼のこと、どうぞよろしくお願いしますね」

私が離婚届を突きつけると、事態を飲み込めていない彼女と、絶望的な顔をした夫が残されました。

「彼の借金五百万円と、来月のカード請求も全部『愛』で支えてあげてくださいね!」

最後にそう付け加え、私は二人の目の前でドアを閉めました。 鍵をかけた瞬間、肩の荷がすべて下りたような爽快感。

これからは私の稼ぎを、私のためだけに使えます。 インターホンの向こうで、何やら女性の悲鳴と夫の言い訳が聞こえてきましたが、もう私には関係のないことでした。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

 

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