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「結婚するから別れて」彼からLINE一通で終了宣言。納得できない私が式場に突撃した結果【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
彼から届いた衝撃のLINE
「え、何これ……?」
日曜の昼下がり、私のスマホが震えました。画面には付き合って3年になる彼からのLINE。
『悪い。俺、来月結婚するから別れて』
思考が停止しました。結婚? 来月? 先週まで普通にデートして、旅行の計画も立てていたのに?
震える指で返信します。
『意味がわからない。誰と? 私たち付き合ってるよね?』
『会社の同期。妊娠が発覚して責任取る。お前とは遊びじゃないけど、もう連絡しないでくれ』
直後、私が送った『ふざけないで!』は既読がつかず、ブロックされました。
「責任取る? 遊びじゃない? ふざけるな!」
悲しみより猛烈な怒りが湧き上がります。3年をこんなLINE一通で終わらせられてたまるものですか。私は涙を拭うとすぐにパソコンを開きました。
SNSや共通の友人の投稿を駆使し、結婚式の場所と日時を特定するのは簡単でした。
青ざめる彼と笑顔の私
そして結婚式当日。
私は一番華やかなドレスで式場のロビーに立ちました。タキシード姿の彼と、幸せそうな新婦を発見。私はヒールを鳴らして近づきます。
私に気づいた瞬間、彼は青ざめました。
「……え、なんで」
「おめでとう! お祝いに来たよ」
私は満面の笑みで言い放ち、新婦へ向き直ります。
「初めまして。彼と先月まで付き合っていた者です。これ、彼があなたをどれだけ愛しているかの証拠です。ぜひ受け取ってください」
手渡したのは綺麗にラッピングした封筒。中身は、彼が今まで私に送っていた愛のLINEのスクショと、日付入りツーショット写真の数々。
「えっ……?」
中身を見た新婦の顔が紅潮します。
「え?これどういうこと!?」
「いや、誤解だ!」
「何が誤解よ! 先月の日付じゃない!」
パァン!
乾いた音が響き渡りました。新婦の平手打ちです。騒ぎに気付いたご両親も飛んできて、現場は阿鼻叫喚。
「婚約破棄よ! 顔も見たくない!」
泣き叫ぶ新婦と、詰め寄られる彼。私はその光景を冷ややかに見届けると、踵を返しました。
背後で彼が何か叫んでいましたが、もう関係ありません。
外の空気は驚くほど澄んでいました。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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