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『1時間寝るかオールするか』今すぐ答えが欲しいあなたへ。睡眠科学と美容の視点から考える「正解」と「翌日の乗り切り方」
最強の第3の選択肢。「15分~20分のパワーナップ(仮眠)」という正解

「1時間寝る」と睡眠慣性で頭が働かず、「オール」すると肌がボロボロになる……。
そんな最悪の二択を回避する、最も賢く、科学的に推奨される「第3の選択肢」。
それが、「15分~20分のパワーナップ(仮眠)」です。
なぜ「15分」が最強なのか?
「たった15分?」と思うかもしれません。しかし、この「15分(長くても20分)」という時間こそが、脳をリフレッシュさせるための黄金の時間なのです。
理由は、先ほど登場した「深いノンレム睡眠」にあります。
私たちは眠りにつくと、深いノンレム睡眠へと移行していきますが、その「深み」に到達するまでには約20分~30分かかると言われています。
つまり、15分~20分で起きれば、「睡眠慣性」を引き起こす深いノンレム睡眠に入る「手前」で目覚めることができるのです。
これにより、強烈な眠気(睡眠慣性)に襲われることなく、脳の疲労物質である「アデノシン」だけを効率よくクリアにできます。
結果として、起きた直後から頭がスッキリと冴え、作業効率を再び高めることができるのです。「1時間寝る」よりも「15分寝る」ほうが、起きた後の脳にはよほど効果的なのです。
どうしても「1時間寝たい」なら「90分」にできない?
「15分では寝た気がしない」「どうしても1時間は横になりたい」という人もいるかもしれません。
もし、あなたが「1時間」ではなく「90分(1時間半)」の時間を確保できるのなら、話は別です。
睡眠のサイクル(浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠のセット)は、一般的に約90分周期と言われています。
つまり、90分後にアラームをセットすれば、深いノンレム睡眠中ではなく、比較的目覚めやすい「浅いレム睡眠」のタイミングで起きられる可能性が高まるのです。
これにより、「1時間」で起きるよりも「睡眠慣性」のリスクをぐっと減らすことができます。
もし今あなたが「あと1時間半ある……」という状況なら、中途半端に1時間で起きるよりも、90分後にアラームをかける方が賢明な判断かもしれません。(ただし、睡眠サイクルには個人差があるのでご注意を)
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