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「面倒だから、これやっといて」と仕事を押し付ける先輩。数カ月後、誰も予想しなかった展開に【短編小説】

面倒だからこれやっといてと仕事を押し付ける先輩数カ月後誰も予想しなかった展開に短編小説

面倒な仕事を押し付ける先輩

私の職場には、いつも面倒な仕事を押し付けてくる先輩がいます。

「ごめん、面倒だから、これやっといて」

それが先輩の口癖。
私より少し先に入社しただけで、役職は同じはずなのに。

その日、先輩が押し付けてきたのは、お客様アンケートの集計と、フリーコメントのデータ入力でした。

「こんなの、適当でいいからさ」

先輩はそう言って、さっさと定時で帰ってしまいました。

残された私は、山積みのアンケート用紙と向き合います。
「適当でいい」と言われても、私の性格ではそうもいきません。

一つ一つのコメントを読みながら、丁寧にエクセルに入力していきます。
「またこのクレームか…」「あ、これは良い意見かも」 ただ入力するだけでなく、自分なりに気づいたことをメモ欄に書き足していきました。

正直、地味で、時間のかかる作業です。
先輩はいつも、こういう「数字に直結しない」と彼女が判断した仕事を、私に回してくるのでした。

面倒な仕事がまさかの結果に

数ヶ月が経ったある日のことです。 部長が血相を変えて、私たちの部署にやってきました。

「例の競合他社、新サービスを始めたぞ!うちも対抗策を考えないとまずい!」

会議室は重い空気に包まれました。 「何かヒントになるものはないか…」 部長が頭を抱えたその時、私は思い出しました。

「あの…!以前集計したお客様アンケートに、似たような要望がたくさんありました。確か…」

私は慌てて、例のデータを開きました。
そこには、私が「面倒だから」と押し付けられながらも、コツコツと入力し続けたお客様の声と、私のメモがびっしりと詰まっていました。

「この機能について、不満が集中しています」 「このサービスを望む声が、先月から急増しています」

私の分析レポートを見た部長が、目を見開きました。

「これだ!すぐに新プロジェクトチームを立ち上げる!君、中心になってくれ!」

思いがけない大抜擢でした。 呆然とする私と、信じられないという顔で固まる先輩。

「え、なんで…あんな面倒な作業…」

先輩の呟きが聞こえましたが、もう気になりませんでした。 あの「面倒な」仕事が、私に新しい道を開いてくれたのですから。

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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