Share
「お金、まだ返してないよ」3万円を返さないママ友。借りたお金のまさかの使い道に思わず絶句【短編小説】

信じて貸した3万円。ママ友の「ごめん」が続く日々
これは、私が体験したママ友との金銭トラブルの一部始終です。
ことの発端は3ヶ月前。同じ幼稚園に子供を通わせる小野寺さんから、「今月、夫のお給料が急に減らされちゃって、生活費が足りなくて…」と泣きつかれたんです。
「月末には必ず返すから!お願い!」
そう言って土下座までしそうな彼女を前に、私は「お互い様だし、困った時は助け合わないと」と思い、なけなしの貯金から3万円を貸すことにしました。
ですが、約束の月末になってもお金は返ってきません。
「ごめん桐山さん!急な出費があって…。来週必ず!」
そうラインが来たきり、あっという間に1ヶ月が過ぎました。
こちらから催促するのも気が引けましたが、勇気を出して連絡すると「あ、ごめん!今バタバタしてて!」と一方的に電話を切られてしまったり。
それなのに、他のママ友たちとのランチ会では、小野寺さんは平然と一番高いデザートセットを頼んでいるんです。
「お金、まだ返してないよね?」という言葉が、喉まで出かかっては消えていく、そんなモヤモヤした日々でした。
一枚の紙が暴いた真実
そんな日々が続いたある日の午後、ピンポーンとチャイムが鳴りました。隣の家の斉藤さんが回覧板を持ってきたんです。
「桐山さん、これお願いねー」
「はーい、ありがとうございます」
いつものように中身を確認していると、自治会のお知らせとは別に、一枚の紙がヒラリと床に落ちました。
「…なにこれ?」
それは、来月開催される地域の大規模フリーマーケットの出店者リストと、その出店内容が書かれた案内図でした。
何気なくそのリストに目を走らせた私は、凍りつきました。
そこには、確かに「小野寺(雑貨・新品ブランド子供服多数)」という名前があったのです。
血の気が引きました。
返すお金はないはずなのに、フリマに出す「新品」の子供服? まさか、私があの時貸した3万円は、この仕入れ代金に消えたんじゃ…?
怒りがこみ上げてきましたが、私はグッとこらえ、その紙を何も言わずに回覧板に挟み直し、次の家へと回しました。
結果は、言うまでもありません。
そのリストを見た他のママ友たちがどう思ったか。噂は一瞬で広まりました。
「小野寺さん、フリマに出るらしいわよ」
「でも桐山さんにお金借りたままだって聞いたけど…」
「まさか、そのお金で仕入れたの?」
数日後、小野寺さんが血相を変えて我が家に飛び込んできました。
「桐山さん!本当にごめんなさい!実は転売活動していて…どうしても急にお金が必要だったから…これ、返すから!あのフリマの件は、その…!」
彼女はシワシワの封筒を私に押し付けました。中にはきっちり3万円。
お金は戻ってきましたが、私たちの関係が元に戻ることはありませんでした。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
******************
心に響くストーリーをもっと読みたい方
【他のおすすめ短編小説を見る】
******************
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
友だち登録&アンケート回答で「Amazonギフトカード」など好きな商品を選べるギフトを毎月抽選で5名様にプレゼント!
\ 今すぐ応募する /
Feature
おすすめ記事

