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「この商品、中古品ですよね?」不良品を送ってきた出品者に、返金させた方法とは?【短編小説】

楽しみにしていた商品の悲しい現実
私はフリマアプリを眺めるのが日課です。先日、ずっと探していた限定品のアイシャドウパレットを「新品・未使用」という状態で見つけました。
定価より少しだけ安く、評価も悪くない出品者。迷わず購入ボタンをタップし、届くのを心待ちにしていました。
数日後、待ちに待った商品が到着。わくわくしながら丁寧に梱包を解いた私の顔は、すぐに曇りました。「え…何これ…」思わず声が漏れます。
キラキラしているはずのパッケージは傷だらけで、指紋もべったり。恐る恐る中を開けてみると、いくつかの色は明らかに指でえぐったように使われており、付属のチップも汚れていました。
どう見ても「新品・未使用」ではありません。完全な中古品でした。
私はすぐに、出品者にメッセージを送りました。
「楽しみにしていたのですが、こちらの商品は新品・未使用と記載があったにもかかわらず、明らかに中古品でした。大変残念ですが、今回は返品と返金をお願いできますでしょうか」と、あくまで丁寧に伝えました。
しかし、鈴木さんからの返信は信じられないものでした。「新品で送ったはずです。配送中にそうなったのでは?」「そもそも細かいことを気にしすぎですよ」と、まるでこちらがクレーマーであるかのような言い分。話がまったく通じません。
悪質出品者への最後の一手
何度かやり取りをしても、相手は非を認めず、しまいには「取引は完了していますので対応できません」と一方的に話を打ち切ろうとしてきました。
このまま泣き寝入りなんて、絶対にしたくない。冷静さを保ちながら、私は最後のメッセージを送ることを決意しました。
「商品説明と著しく異なる商品を送る行為は、規約違反にとどまらず、場合によっては詐欺と見なされる可能性もあると認識しております。これ以上、誠実なご対応をいただけないようでしたら、運営への報告と併せて、最寄りの警察署にあるサイバー犯罪相談窓口へ、今回の取引の証拠をすべて持参して相談することも検討いたします」
メッセージを送ってから数分後。あれだけ強気だった鈴木さんから、焦ったようなメッセージが届きました。
「大変申し訳ありません!こちらの完全なミスでした。すぐに返金手続きをしますので、どうかご容赦ください!」
手のひらを返したような態度に呆れましたが、目的は達成です。その後、すぐさま返金処理がされ、私は運営事務局にも事の経緯をすべて報告しました。
フリマアプリはとても便利ですが、顔が見えない相手との取引には、こうしたトラブルがつきものです。
もし理不尽な対応をされたとしても、決して感情的にならず、冷静に、そして毅然と対応することの大切さを学んだ出来事でした。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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